ドコマップジャパンとアイディオット、業務提携を締結
株式会社ドコマップジャパン(以下「ドコマップジャパン」)と株式会社アイディオット(以下「アイディオット」)が、物流業界におけるコンサルティングサービスの提供に向けて業務提携を結びました。この提携は、両社が持つ技術や知見を融合し、物流業者が直面する課題に対してより効果的なサービスを提供するためのものです。
提携の背景と目的
物流業界は、ドライバー不足や再配達問題、及びCO₂排出削減など、様々な構造的課題に直面しています。企業単位での努力だけでは解決が難しい状況が続いています。また、法制度の変化も影響を与えています。特に2025年に施行される改正物流効率化法では、CLO(チーフロジスティクスオフィサー)の設置が義務化され、荷主企業が物流最適化の責任を負うことになります。このような背景の中、両社の提携が実現しました。
共同で開発されるサービスは、ドコマップジャパンが提供する「DoCoMAP」と、アイディオットの「ADT(Aidiot Digital Twin)」の技術を活用して、物流業界のニーズに応えるものとなります。
提携内容の概要
1.
車両動態管理の強化
ドコマップジャパンは「DoCoMAP」を通じて、車両やドライバーの位置情報、運行データを管理し、物流現場におけるコスト削減や安全性向上、環境対応の強化を図ります。
2.
データ分析を通じた最適化
アイディオットは、ADT技術を用い、取得したデータを多角的に分析し、KPI(積載率、荷待ち、荷役)の可視化と最適化を進めます。また、物流・サプライチェーン全体の構造改革を提案します。
3.
一貫したコンサルティング支援
両社は、個別のコンサルティング案件での役割分担を行い、提案から導入、効果測定、その後の国土交通省へのレポーティングまでを一貫して支援します。
今後の展望
この業務提携によって、CLOを中心とした荷主企業の物流戦略の立案を支援する新たな標準モデルの構築を目指しています。中堅・大手荷主企業や物流事業者との連携を強化し、持続可能で効率的な物流運営を目指す方針です。両社は、物流業界の未来に向けた実践的な支援を行い、業界全体の成長を後押ししていきます。
代表者のコメント
ドコマップジャパン代表取締役 浦嶋一裕氏
「物流業界は非常に変化の激しい環境にあります。我々はこの提携を通じ、各社の得意分野を活かし、より質の高いサービスを提供することで、エンドユーザーにとっても大きな価値を生み出せると信じています。」
アイディオット代表取締役 井上智喜氏
「物流業界の課題は、単独の企業では解決できません。今回の提携により、共同で課題を解決し、効率化を進めていけることを期待しています。」
アイディオットについて
2014年に設立された株式会社アイディオットは、データを用いたビジネスの最適化を図っています。現在、物流を中心にサプライチェーンデータを活用し、需要予測やシミュレーションを行うツール「ADT」を開発しています。また、同社は採用活動を強化しており、は多様な人材を求めています。
詳細については、アイディオットの公式サイトをご覧ください。