相場急変の投資行動
2024-10-02 22:22:16

2024年相場急変時の投資行動調査結果とその影響

2024年8月、株価が急激に下落した際の投資家の行動について、SMBC日興証券の運営する「日興フロッギー」が実施した調査の結果が発表されました。本調査は、投資や資産運用を行っている453名を対象に、8月の相場急変時にどのような行動を取ったのか、またその時の心境について詳しく聞いています。

調査によると、急落時に「何らかの資産を購入した」と回答したのは約25%であり、その一方で6割以上の人々は特に行動を起こさなかったとしています。一方で、投資家の約半数は、急落時も平常心で臨んでいたと回答し、冷静に状況を見守っていた様子が伺えます。この結果からは、冷静な判断が資産の長期的な成長には重要であることが示唆されています。

また、急落に際して「ひどく悲観的になった」または「大きく楽観的になった」との感情を示した投資家は、実際に買いや売りといった行動を起こしていました。この傾向は、感情と投資行動との関連性を明らかにしており、感情の動きが投資判断に与える影響を再認識させられます。

購入された資産については、特に「配当目的」と「値上がり目的」の株式が注目されており、投資家は長期的に価格が上昇すると見込んで積極的に購入していました。逆に売却を選択した理由には、「価格がさらに下がると思ったから」という回答が最も多く、相場の不透明感が影響を及ぼしていることを示しています。

さらに、NISA(少額投資非課税制度)を活用した投資家は、資産を買ったり売ったりした人の中で約6〜7割を占めており、税制優遇を意識して行動していることが明らかになりました。資産を購入した投資家の約7割は「投資のために待機していた資金」を活用しており、事前にしっかりと資金を準備していた証拠です。

資産残高については、急落前(7月末)と比較し、8月末時点で「ほとんど変わらない」との回答が最も多かったものの、実際には全体として観察された資産残高は+2.2%と増加していたことが確認されました。このことからも、冷静に行動した投資家はむしろ資産が増える結果となり、感情の波に流されずに行動することが資産運用において重要であることが示されています。

この調査の結果は、相場の急変時においてもただ些細な行動を起こすだけでなく、感情をコントロールし、計画的に投資を進めることの重要性を再確認させられる内容です。今後も引き続き、投資家は冷静な判断を持って市場に臨むことが求められます。


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会社情報

会社名
SMBC日興証券株式会社
住所
東京都千代田区丸の内1-5-1                   
電話番号
0120-550-250

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