西表島で電動小型モビリティのレンタルサービスが始まる
株式会社hop on(八重山郡)は、西表島での電動小型モビリティのレンタルサービスを立ち上げる準備を進めています。この新しいサービスは、2025年5月上旬のローンチが予定されています。観光客に向けた新しい移動手段を通じて、地域の魅力をより深く体験できることを目指しています。
新しい一歩、観光の質を高める
hop onは、観光客が流れるように移動するだけでなく、むしろ移動そのものを観光の一部として楽しむことを重視しています。最高時速45kmの軽快な車両を開発し、寄り道を楽しみながらの探索をを促進します。観光ルートに縛られることなく、自由に西表島の美しい自然を満喫できるのです。
車両は軽自動車の半分ほどのサイズで、狭い道でもスムーズに移動できます。ドアのないオープンデザインは、海風や自然を五感で感じることができ、移動中さえも観光を楽しむことができるのが特長です。これにより、単なる移動手段ではなく、観光体験の一環として楽しむことが可能になります。
利用方法とサービス概要
サービスは、上原港近くのrent hop onの拠点から開始され、3名定員の車両が用意されます。予約は公式ウェブサイトから可能で、利用者は予定が決まった段階から簡単に手続きすることができます。
地域に根ざした「工業の民藝化」を目指す
hop onのレンタルサービスは、同社が掲げる「工業の民藝化」という理念の実現へ向けた第一歩です。今後、車両の販売を進めることで、地域住民の生活にも貢献し、彼ら自身がアイデアに基づいてカスタマイズできる車両を提供することを目指しています。これにより、地域の素材や文化を生かした製品開発を進め、工業製品が地域に根付く未来を描いています。
地域の暮らしに寄り添ったデザイン
hop onの車両は、環境に優しく、利便性に優れたものです。農作業や子どもの送迎など、住民の日常生活に密着した使用法を考慮し、カスタマイズのしやすさも加味されています。地域の人々が自身のライフスタイルに合った形で利用できるような製品であり、その結果、「工業の民藝化」の実現を図ります。
hop onの未来への挑戦
株式会社hop onの代表、松本亮氏は「私たちは、地域に密着した製品を作り続け、その土地の人たちに本当に使いやすいものを提供していきたい」と語ります。これまで工業製品と見なされてきたものが、どうやって地域に適応し、生活にフィットしていくのか、その過程から地域の魅力を引き出すことが目指されます。また、GOB株式会社の高岡泰仁CEOは、地域独自の素材や知恵を生かした製品の可能性に期待を寄せています。この挑戦は、ものづくりの未来を切り拓く力を秘めています。
移動手段の提供にとどまらず、地域文化を再生し、住民の生活を豊かにするhop onの取り組み。西表島が新たな観光名所として進化する様子に、これからも目が離せません。