大阪音楽大学が新たに培うシンガーソングライターの未来
大阪音楽大学が2023年4月、ポピュラーエンターテインメント専攻内に「シンガーソングライティング・コース」を新設し、新しい時代のシンガーソングライターの育成に乗り出しました。このコースは、アーティスト兼プロデューサーのRUNG HYANG(ルンヒャン)特任教授が中心となり、少人数制での指導を行っています。アーティストの個性を大切にし、それぞれの才能を最大限に引き出すことを目的としています。
コースの特徴
このコースでは、14名の学生(大学8名、短大6名)が個々の能力を高めている中、現場で活躍するプロフェッショナルが直接指導を行う点が大きな魅力です。MARUや岡田健次良、韻シストのサッコンなど、著名なアーティストたちが講師として参加し、リアルな知識と経験を学ぶことができます。様々なワークショップやオーディションを通じて、学生たちは自身のオリジナリティを磨くことができます。
「自ヂカラ」を身につける
RUNG HYANG特任教授は、アーティストが持つ「自ヂカラ」の重要性を強調しています。現代の音楽シーンでは、アーティスト自身がプロモーションやアートワークの制作に関与することが求められています。このコースでは、自分自身を知り、表現する力を養うカリキュラムが用意されており、学生たちは自らのオリジナリティーを活かす機会を得ることができます。
特に注目すべきは、オーダーメイドスタイルの指導です。一人ひとりの成長をサポートするために、学生の個性やバックグラウンドに基づいたトレーニングが行われるため、無理のない形で創造力を開花させることが可能です。これにより、卒業後も持続的な活動を行うための土台を築くことができるのです。
イベントでのさらなる学び
大阪音楽大学は、この新設コースの一環として、「音楽クリエイターになるための特別講座」や「現役アーティストによる参加型レッスン」を開催しています。中学生や高校生など、音楽への興味を持つ人々を対象にしたこれらのイベントでは、作曲やクリエイティブな実践を通じて、音楽業界の魅力を体験することができます。
特に、参加型レッスンでは、現役のシンガーソングライターによる実際の指導を受けながら創作の楽しさを体感する良い機会となっています。音楽の未来を担う若者たちにとって、大阪音楽大学での学びは貴重な体験となることは間違いありません。
RUNG HYANGの背景
RUNG HYANG教授は、2012年にメジャーデビューを果たし、様々なアーティストとのコラボレーションで注目を集めています。彼が主宰する「ルンヒャンゼミ」では、多くの才能を育て上げ、音楽シーンでの存在感を高めています。そのライティングスタイルは、Jazz、Hip Hop、Soulなど多くのジャンルを取り入れたもので、リアルなリリックが聴く人々に深い印象を与えています。
結論
大阪音楽大学におけるシンガーソングライティング・コースは、ただスキルを学ぶ場ではなく、アーティストとしての自己を確立する場でもあります。未来の音楽業界で活躍するために必要な素養を身につけるカリキュラムが充実しており、全国から集まった学生たちが切磋琢磨する場として注目されています。音楽という共通の夢を持つ仲間たちと共に、個々のアーティストとしての成長を実現する、貴重な学びの場として期待されます。