ONODERA USER RUNと中国銀行が特定技能人材のマッチングで地域活性化を推進

ONODERA USER RUNと中国銀行の新たな取り組み

株式会社ONODERA USER RUN（以下、OUR）が、株式会社中国銀行と手を組み、特定技能に係るビジネスマッチング契約を締結しました。この契約は、2025年2月1日から発効し、中国銀行の顧客に対して特定技能外国人材を紹介するサービスが始まります。この取り組みは、日本国内における外国人材の受け入れや、地域経済の活性化に向けた重要な施策となるでしょう。

日本の人口減少問題

国立社会保障・人口問題研究所の発表によれば、2023年1月1日時点での日本の総人口は約1億2,488万人で、前年よりも約53万人減少しています。日本人住民は2009年をピークに15年連続で減少が続いており、この傾向は特に生産年齢人口に顕著に見られます。それに対して、外国人住民は過去最多の約332万人に達しており、これは地域経済にとって大きな転機となる可能性があります。

特に、中国地方においては人口減少による労働力不足が課題となっていますが、高齢化に伴う介護サービスやインバウンド需要による宿泊業の需要は高まっています。このような背景から、質の高い外国人材の受け入れが急務です。

質の高い外国人材の育成

OURが紹介する特定技能人材は、自社の無償教育拠点「OUR BLOOMING ACADEMY」で育成されています。このアカデミーは、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、ラオスの4カ国に展開しており、教育を無償化することで、家庭の経済状況に関わらず意欲と能力のある学生を育てています。さらに、厳格なスクリーニングを実施することで、学習態度が良くない学生を早期に退校させるなど、高い定着性を持つ優秀な人材を輩出しています。

OURは、募集から教育、紹介、生活支援、定着支援までのプロセスをシームレスに提供し、外部委託することなく全てのサービスを自社で行っています。これにより、外国人材にとっては日本での就労先を見つける手助けを行い、地域の事業者にとっては必要な労働力を確保し企業成長を促進することを目指します。

地域における多文化共生の促進

特定技能人材の定着支援は、地域における多文化共生を促進し、最終的には社会全体での受け入れ体制の強化につながります。OURは、中国地方に限定せず、全国規模で地方銀行との連携を進めており、各地域の課題解決に寄与しています。今後も地方銀行との提携を拡大し、特定技能外国人材を通じた地域サービスの創出と定着支援に努める所存です。

中国銀行・OURの目指す未来

中国銀行は「地域のお客さまに選ばれ信頼される銀行」を目指しており、OURは地域経済の持続可能な発展を支える重要な役割を担っています。この提携により、地域社会における質の高い労働力の確保と、外国人材の日本社会へのスムーズな統合が期待されます。これにより、地域経済の活性化だけでなく、より豊かな社会の実現に向けての一歩を踏み出すことができるのです。

今後の動向に注目が集まります。