老舗事務機屋の復活
2018-10-04 22:40:00

創業107年の老舗事務機屋がV字回復を遂げた理由とは

創業107年、石井事務機センターのV字回復の軌跡



岡山にて創業して107年を迎えた石井事務機センターは、倒産の危機を乗り越え、華々しいV字回復を果たしました。この事務機屋は、かつては100名を超える従業員を抱える規模だったものの、戦争や経済的変動によって大きな打撃を受けました。特に、2008年のリーマンショックは、取引先の激減を招き、経営を圧迫しました。

倒産寸前の状態だった石井事務機センター。2011年まで経営困難が続いた後、会社の資産を売却し、なんとか新たな道を模索しました。そこで生まれたのが「働くに笑顔を!」という理念でした。この理念を基に、事務機業界からの脱却を図り、テレワークを核とした新しいビジネスモデル「WORK SMILE LABO」を立ち上げました。

新たな事業ブランドの創出



2011年に設立したWORK SMILE LABOは、最初の目標として社員が笑顔で働ける環境を提供することを掲げていました。その中で、特に注力したのがテレワークの導入です。総務省からもテレワーク先駆者100選に選ばれ、岡山県内での企業ランキングでも注目を集めたこの取り組みは、もはや同社を代表する施策の一つとなっています。

2016年には新卒採用も始まり、岡山の企業の中で注目される存在へと成長しました。さらに、社名を「株式会社WORK SMILE LABO」に変更することで、岡山から全国、そして世界へとビジネス展開を視野に入れた企業へと変貌を遂げました。この変化は、従業員数も28名から30名を超え、売上が5期連続で右肩上がりを記録するなど、瞬く間に多くの支持を集めることとなります。

今後の展望



今後、WORK SMILE LABOはテレワークシステムの開発に力を入れ、より多くの中小企業にICTの導入を推進することを目指しています。また、フランチャイズ(FC)事業の展開や、経営相談のサポート事業にも着手する計画です。これにより、全国の中小企業の「働き方」を提案し、モチベーションを高める取り組みを広げていきます。

現代の働き方が多様化する中で、石井事務機センターがどのように変革を遂げ、さらなる発展を遂げるのか、今後も注目が集まります。これからの日本の中小企業が取り入れるべき新たなワークスタイルのモデルとして、WORK SMILE LABOはその先駆者となることが期待されています。

会社情報

会社名
株式会社 WORK SMILE LABO
住所
岡山県岡山市南区福浜町15-10
電話番号
086-263-2113

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