障害者雇用テレワーク調査
2024-07-17 16:44:06

オリィ研究所が障害者雇用のテレワーク実態調査を実施 - 場所の制約を受けない就業選択肢が大きなメリットに -

障害者のテレワーク実態調査 - 場所の制約を受けない就業選択肢が大きなメリットに -



「人類の孤独を解消する」を理念に掲げるオリィ研究所は、7月24日の「テレワーク・デイ」を機に、障害者のテレワークに関する実態調査を実施しました。同社が提供するテレワーク特化型人材紹介サービス「FLEMME」の登録者を対象とした調査では、障害者のテレワークにおける3つの特徴的なポイントが明らかになりました。

場所の制約を受けない就業選択肢



調査結果によると、半数以上の回答者が「出社範囲に応募できる求人がないことが解決できる」「居住エリア以外の就職・転職の選択肢が得られる」など、場所の制約を受けない就業選択肢をテレワークの大きなメリットとして挙げています。特に、1都3県を除く地域では、この傾向がより顕著に現れています。

通勤の負荷軽減・業務への集中しやすさ



テレワーク就労の経験から、回答者からは「通勤における体力消耗・ストレス負荷が少ない」「出社よりも業務に集中できる」といった声が多数寄せられました。通勤時間の削減や移動によるストレスからの解放は、障害を持つ人にとって大きなメリットをもたらすと言えるでしょう。

コミュニケーションのメリット・デメリット



テレワークにおけるコミュニケーション面では、メリットとデメリットがそれぞれ見られました。メリットとして「コミュニケーションのストレスやトラブルが減る」と回答した人が50%、デメリットとして「コミュニケーションがとりにくい」と回答した人が41%という結果に。自由回答からは、テレワークにおいては、言語化や自発的な発信、コミュニケーションの実施が重要であることがわかりました。

調査概要



  • - 調査期間:2024年6月29日
  • - 調査対象:テレワークに特化した障害がある方のための人材紹介サービス「FLEMEE」サービス登録者
  • - 調査方法:WEBアンケート
  • - 有効回答数:108件

調査結果



今回の調査で、FLEMEE登録者の過半数が何らかの形でテレワークでの就労を行っていることが明らかになりました。特に、1都3県を除く地域では、「場所の制約を受けない就業選択肢」をメリットと感じる人が7割を超えています。

テレワーク就労のメリット・デメリットに関する自由回答抜粋



メリット

  • - 障害により、通勤だけでなく周りに人がいる環境自体が強いストレスになるため、自宅で勤務できること自体が合理的配慮になる。
  • - 身支度や通勤の時間がカットできて、自分の自由になる時間が圧倒的に増え、家事や趣味に費やす時間がきちんと確保できるようになったこと。心身共に余裕のある生活が実現できて、きちんと自炊したり眠れるようになり、人間らしい生き方ができるようになりました。幸福度、QOLがものすごく上がりました。もう出社して働くなんて無理!一生在宅勤務をしたいです。そう思うほど人生が180°変わりました。
  • - ストレスが減り、朝しんどくても休まず「出勤」して仕事をすることができること。私でも仕事を続けられるという自信が持てるようになったこと。
  • - 通勤に割く体力、精神力、時間が必要ないため余力が生まれ安定して業務を続けられる。業務に集中するための自己管理能力が高まる。自主的に効率よく働くために課題を見つけたり情報収集する力が付く。通勤圏外の仕事も視野に入れて選ぶことができる。
  • - 満員電車によるストレスがなく、体調を良好に保ちやすい。また、耳から入る情報を受け取ることが苦手だったり、短期記憶が弱い場合に、テキストベースで会話ができると後で見返して必要な情報を得ることができる。

デメリット

  • - 顔を合わせたコミュニケーションは少なくなるため、自分の体調等は自ら言葉で表現しなくてはならない
  • - 気軽に聞にくいので、全て言語化や自己発信が必要になる
  • - 自分から連絡できるタイプでないと、コミュニケーションがとりにくい(双方)。
  • - 対面で行えるコミュニケーションをオンラインでスムーズに行える工夫が必要になってくると思います。
  • - 意識的にも物理的にもスペース分けをしないと終業後も業務のことを引きずりがちになる。

テレワーク就労をしてみてわかった、これまで気づかなかった点に関する自由回答抜粋



  • - 出社メインの時はよく体調不良で休むことが多かったが、テレワークにしてからそれが格段に減った。たまに出社して分かったことは、出勤すること自体ストレスに感じていることと、周りに必要以上に気を遣って常に気を張っていることから余計に疲れが取れずに体調不良になっているということ。
  • - 在宅時の仕事環境の大切さを感じました。仕事と生活をしっかり区別すると在宅でもだらけることなく勤務できています。
  • - テレワークでもオンライン会議などを通じてコミュニケーションをとることができること。障がいがあって働くことが難しいと思っていたが特に問題なく働くことができるということ。
  • - 出社して仕事をしていた時はイヤーマフをするなどできる対策はしていても、どうしても周りの話し声が気になって集中できないことがありましたが、転職してテレワークになってからは自分の家で仕事をするので集中できるようになりました。
  • - 特性に負担が少ないため、思考や生活じたいに余裕が生まれること。テレワーク実施企業のため、自分と同じような働き方を希望する人が大勢いると知ることができ孤独な気持ちが和らいだこと。
  • - 体調が多少悪くても継続して問題なく働ける。感覚過敏やパニック、不安障害を抱えている人にとっては、命綱です。子育てや介護をされている方にとってもどれほど助かることかと思います。
  • - 出社勤務と違い、相手の様子を目で確認することができないから、気付いてくれるのを待つのではなく自分から発信することが求められる
  • - 通勤がない、様々な「伺い」がない(今挨拶すべきかとか誰かを捕まえるタイミングとか雑談に混ざるかとか)と仕事はこんなにコンパクトになるんだと思いました。逆にそういったものがないと全てにおいて自主的な管理や課題発見が必要で、とりあえず会社に着いたら何かあるという受け身でいられなくなりました。
  • - フル出社の仕事のときは仕事をするだけで疲れてしまい何もできなかったが、テレワークによって通勤時間が減り、資格の勉強時間を増やすことができている。テレワークによって仕事により力を注げると気づいた。

まとめ



今回の調査結果から、外出困難者である障害者にとって、テレワークは場所の制約を受けない就業選択肢を提供し、働くうえで重要なファクターであることが明らかになりました。オリィ研究所のFLEMMEでは今後も、外出困難者のはたらく選択肢を豊かにするためのサービスや取り組みを強化していく予定です。

テレワークに特化した障害がある方のための人材紹介サービス「FLEMEE」について



オリィ研究所は、身体・精神・発達の障害による「出社困難者」の就労の選択肢を豊かにしていくために、テレワークに特化した障害がある方のための職業紹介サービス「FLEMEE(フレミー)」を提供しています。障害特性に詳しい専門家と障害当事者で構成されたチームで、自社ノウハウを活かした手厚いサービスを提供しています。

株式会社オリィ研究所について



「人類の孤独を解消する」を理念に掲げ、障害・病気・介護・子育て等の理由で外に出ることが難しい「外出困難者」の選択肢を豊かにするサービスを研究開発・提供しています。

展開サービス

  • - テレワークに特化した障害がある方のための人材紹介サービス「FLEMEE(フレミー)」
  • - 遠隔操作でありながら「その場にいる存在感」を共有できる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」
  • - テレワークでの肉体的社会参加を可能にする分身ロボット「OriHime-D(オリヒメディー)」
  • - 重度障害があっても目や指先などの僅かな動きだけでコミュニケーションを可能にする意志伝達装置「OriHime eye+Switch(オリヒメアイプラススイッチ)」
  • - 外出困難者が”パイロット“として分身ロボットOriHime・OriHime-Dを遠隔操作し、オーダーや配膳、お客様との会話など接客を行う「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」



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会社情報

会社名
株式会社オリィ研究所
住所
東京都中央区日本橋本町3-8-3日本橋ライフサイエンスビルディング3
電話番号

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