オリンパス、組織変革への新たな挑戦—76名が自ら動き出す理由とは
オリンパス株式会社は、2026年1月24日から27日の4日間にわたり、CMSO(最高製造供給責任者)配下の従業員76名を対象に、体験型自己理解プログラム「REBOOST」と組織コーチングを組み合わせた統合プログラムを実施しました。この取り組みは、社員の意思決定の質と組織の実行力を同時に高めることを目指しています。
現代企業が直面する課題
多くの企業が抱える共通の悩み、それは「研修を行っても現場が変わらない」ということです。いくら時間やリソースをかけて育成プログラムを実施しても、数週間後には元の状態に戻ってしまうことが多いのです。特に、優秀な人材ほど挑戦を避ける傾向が強く、名ばかりの変革に終わってしまうケースが少なくありません。
このような現実の中で、オリンパスは「人と組織の両方を一気通貫で変える」という明確な目的のもと、プログラムを設計しました。
コンフォートゾーンの壁
人々の行動は、無意識の「思考パターン」に支配されています。「失敗するのが怖い」「前例がないことはリスクだ」といった思考が根底にある限り、行動は変わらず、「コンフォートゾーン」の中に留まってしまいます。このような深層心理にアプローチしない限り、表面的な研修は効果を生まないことを知っているオリンパスは、実益のあるプログラムに挑戦しました。
オリンパスの選択
オリンパスが選んだのは、「教える」のではなく「自ら動く状態」を創出する方法です。
- - 各リーダーが「なぜ自分はこの判断をしているのか」を理解する。
- - それをチーム全体に波及させる仕組みを構築する。
これを4日間にわたって同時に実現するアプローチが採用されました。
プログラムの詳細
この4日間のプログラムは以下の構成で行われました。
- - Day 1-2: 体験型自己理解プログラム「REBOOST」
- - Day 3-4: 組織コーチング
参加者は、無意識に選んでいた判断基準に気づき、挑戦を避けていた理由、部下に任せられなかった理由、変革を他人事にしていた理由から目を覚ます機会を得ました。
参加者の声
項目に分けて参加者からの感想を紹介します。
- - 「自分を理解することで、やりたいことが見えた。」(50代男性)
- - 「過去の経験にリンクする感情に気づいた。」(30代男性)
- - 「自分の価値観や信念を再確認できた。」(30代女性)
- - 「選択肢が増え、人生に大きな変化が訪れると確信している。」(30代男性)
組織レベルの変革へ
後半2日間では、「個人の成長」を目的にするのではなく、組織全体の進化を目指しました。具体的には、チームでの意思決定や役割の設計に焦点を当てます。変革の推進者としての役割を参加者が担うことによって、組織全体での協力が促進されました。
プログラム後の変化
- - 「仲間と共に進む力が芽生えた。」(50代男性)
- - 「新しい取り組みに希望を見出せた。」(30代男性)
- - 「自職場の雰囲気をより良いものに変えたいと感じた。」(30代男性)
持続可能な変革の重要性
オリンパスの戸澤裕介様は、今回のプログラムで得られたエネルギーがどれほど大きかったかを強調しています。参加者たちの想いや情熱が顕在化した瞬間は感動的でした。彼のコメントには、プログラムを通じて一人ひとりが主体性を持てるようになったという納得感が表れています。
今後の展望
オリンパスはこのプログラムを起点に、継続的な変革を進めていくことを計画しています。単発の研修に留まらず、変わり続ける組織を目指すパートナーシップを築く方針です。
このプログラムは、研修を行っても現場の行動が変わらない、もしくは投資のROIに疑問を抱いている企業や組織文化に課題を抱える企業向けの解決策でもあります。
まとめ
オリンパスと株式会社ミズカラの共同プログラムは、ただの研修を超えた持続的な組織改革を目指し、参加者一人ひとりが自ら動き出すきっかけを提供しました。これは人と組織の双方を活性化させる試みであり、今後の展開にも期待が高まります。自らの成長を求めるナレッジワーカーたちには、このプログラムが新たなヒントになるかもしれません。