御正忌報恩講法要とお斎の魅力
2025年1月に行われる御正忌報恩講法要(ごしょうきほうおんこうほうよう)は、浄土真宗の信仰を深める重要な行事です。この期間、西本願寺では特別に国宝の書院「鴻之間」で、お斎(とき)を楽しむことができます。
お斎とは、仏教の習わしに基づいた食事で、特に僧侶が正午までにとる食事を指します。この食事の中には、「つつしむ」といった意味が込められており、心身ともに清浄な生活を送るための食事として位置づけられています。「お斎」という言葉は、現代の法事においても広く使われています。
特別なお弁当
今回のお斎は、150年以上の歴史を持つ精進料理の名店『矢尾治』が提供します。老舗ならではの技術で丁寧に調理された精進料理は、動物性の食材を一切使用せず、一汁五菜を基本にしているのが特徴です。また、京野菜の聖護院大根や湯葉の炊き合わせ、さらには柴漬けなどの京都ならではの料理が楽しめる贅沢な内容となっています。
食事のサーブは、西本願寺に深く結びつく開明社の社員が担当します。開明社は、顕如上人の時代から400年にわたり浄土真宗の教えを受け継ぎ、伝統文化を継承してきた信頼ある商の皆様です。このように、参加者はただ食事を味わうだけでなく、歴史ある文化を肌で感じることができるのです。
開催概要
- - 期間:2025年1月10日(金)~15日(水)
- - 時間:正午・13:00頃(10日のみ12:30から)
- - 場所:国宝・鴻之間(椅子席)
- - 懇志:お一人様 1万円以上
- - 受付:2024年12月2日(月)より予約受付中(要予約)
電話、FAX、または龍虎殿の受付カウンターで直接申し込むことができます。
この貴重な機会に、ぜひ御正忌報恩講法要に参拝し、心温まるお斎を味わってみてはいかがでしょうか。