朝倉市の新たな地域連携
2023年8月19日、朝倉市の馬田地区で「移動販売(買い物サロン)地域連携実施に関する協定締結式」が開催されました。この協定は、一般社団法人グリーンコープ共同体に加盟するグリーンコープ生活協同組合ふくおかと、朝倉市馬田地区コミュニティ協議会との共同によるものです。生協の活動を通して地域の困難を軽減し、住民の生活をより豊かにする取り組みです。
協定締結の背景
朝倉市は、交通弱者や買い物困難者の数が増加している地域です。2012年から移動販売を開始し、現在では市内の22か所でサービスを提供しています。しかし、高齢化や交通の問題から、地域住民が買い物をする際の障壁が増しているという背景があります。グリーンコープ生協ふくおかは2017年の九州北部豪雨後、地域の復興を支援しながら、この移動販売を継続してきました。
近年、さらに高齢者の見守りの必要性が高まる中、グリーンコープ生協ふくおかと馬田地区コミュニティ協議会が密接に連携し、地域の支援体制を強化することがこの協定の目的です。協定締結により、両者の協力関係がさらに深まります。
協定の目的と効果
1.
買い物支援
高齢者や身体的な理由で買い物が困難な方々に対して、移動販売を通じて必要な商品を提供します。また、地域の住民が集うことで、住民同士の交流が促進され、地域の結束を強化します。
2.
見守り支援
定期的な移動販売は、地域内の人と人とのふれあいの場となります。住民の健康状態や生活上の支障を把握し、問題があれば早期に発見し、必要に応じて市や社会福祉協議会に情報提供を行います。
グリーンコープ生協ふくおかの移動販売概要
今後は毎週木曜日に、馬田地区の3か所で移動販売を実施します。さらに必要に応じて、その他の地域でもサービスを展開することが可能です。これにより、利用者のニーズに柔軟に対応し、より広範な地域にわたるサポートが期待されます。
協定締結式の詳細
協定締結式は8月19日、馬田コミュニティセンターで行われ、地元の関係者が参加しました。出席者には、馬田地区コミュニティ協議会の手柴啓司会長と、グリーンコープ生協ふくおかの南地域の永井洋子地域理事長が名を連ね、協定の意義を強調しました。
まとめ
この協定は、朝倉市の住民にとって生活を支える大きな一歩となります。買い物の支援だけでなく、地域のつながりを大切にし、見守りの機会を増やすことで、安全で安心な地域の実現を目指しています。今後もこの取り組みが発展し、地域の絆が強化されることが期待されます。