ウクライナからやってくる9名の高校生と教員が、福島県でのスタディーツアーに参加します。これは特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)と福島県立郡山高等学校の共催によるもので、災害における復興について考えるプロジェクトです。このツアーは、2025年2月1日から7日まで行われ、ウクライナのジトーミル市の2つの高校から生徒と教員がやってきます。
ツアーの内容は多岐にわたり、福島県南相馬市やいわき市の学校での交流会やワークショップが予定されています。特に地元の小中学校との交流を通じて、ウクライナの高校生たちは日本の教育現場や文化を直接体験し、同時に福島の復興状況についても学ぶ機会を得ます。各プログラムは現地の教育機関と連携しながら進められ、地元の生徒たちとの心温まる交流が期待されています。
ツアー前には、ウクライナのNGO職員ドンチェバ・イエフゲーニァ氏が日本を訪れ、各地で講演を行います。ドンチェバ氏は、チェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故関連の支援活動を長年にわたって手掛けてきた実績があります。彼の講演を通して、ウクライナの現状や教育の重要性について参加者に深く考えてもらう機会を提供します。
具体的には、2月2日には南相馬市でのイノベーションコースト構想の見学と伝承館の訪問が予定されており、夜には双葉屋旅館での交流会が計画されています。翌日には南相馬市立小高小学校での交流会といわき市立小川中学校でのワークショップが行われます。さらに、郡山高校での一日入学体験やホストファミリーとのホームステイも予定されています。
感動的な浜通りバスツアーや福島大使館の訪問など、参加者たちは出身国の災害支援の状況や福島の復興への取り組みについて深い理解を得ることでしょう。教育支援を行うROJEと福島の教育機関は、このプロジェクトを通じて国際的な連携を強化し、学生たちの豊かな学びをサポートしています。
こうした交流活動は、新たな友情や理解、そして共に学ぶ機会をもたらします。ウクライナの高校生たちが日本での経験を通じて成長し、将来のリーダーとしての資質を培うことが期待されます。ツアー終了後は、ウクライナ側の生徒たちが得た知識や経験を帰国後に地域社会へ還元し、さらなる教育支援の輪を広げることが目標です。
取材に関しても、ドンチェバ氏へのインタビューや現地プログラムの映像・画像提供が可能で、メディアの皆様に広くご関心・ご参加いただけるよう努めています。