鳥獣害対策に特化したドローン『BB102』商品化のニュース
県は、ドローン技術の実用化促進を目指し、全国からの開発プロジェクトを支援しています。その一環で、令和6年度のドローン実証実験プロジェクトにおいて、鳥獣害被害の軽減を目的とした新たなドローンが商品化されました。このドローンは『BB102(Bird & Beast 102)』という名前で、株式会社NTT e-DroneTechnologyが設計・製造した国産ドローンです。
商品概要
『BB102』は、動物を忌避させるためのレーザー照射機能を搭載しています。この機能は、ハト、カラス、ムクドリ、シカなどの野生動物が苦手とする特定の波長のレーザー光線を発射します。バッテリーはリチウム電池を使用し、最大で7時間の連続照射が可能です。この優れた機能により、広範囲にわたる鳥獣害対策が期待されています。
販売価格は330万円(税込み)で、初心者向けの講習受講費も含まれています。これからの鳥獣害対策の鍵を握る新技術として、農業や畜産業界からの注目が集まっています。
開発支援の背景
鳥獣害問題は、農業や畜産業において重大な課題となっています。県はこの課題に対抗するため、今回のドローンを実用化するための支援を行いました。特に、「令和6年度ドローン実証実験支援事業」において、産業用ドローンに鳥獣追い払い装置を搭載し、その効果と業務効率化を検証しました。
この実証実験では、さまざまな条件下でどれほどの効果が得られるかを詳しく調べ、その成果をもとに商品化に結びつけました。ドローンの導入が進むことで、従来の手法では難しかった遠距離及び広範囲の管理が効率的かつ効果的に行えるようになると考えられています。
今後の展開
NTT e-DroneTechnologyは、今後も県内の農家や畜産業者、自治体、関連団体と連携し、さらに具体的な被害対策を講じていく予定です。特に、カラスやサルなどの鳥獣による被害が深刻化している地域に対して、『BB102』の導入を働きかけていく考えです。また、実証実験で得られた知見を活かして、さらなるドローン技術の向上にも取り組んでいくでしょう。
会社情報と問い合わせ先
商品に関する詳細やお問い合わせは、下記の株式会社NTT e-DroneTechnologyまでお願いします。
県庁の関連部署についても、次の通りです。
- 課長: 髙橋(電話045-210-5630)
- 技術開発グループ: 本田(電話045-210-5640)
今回の商品化は、鳥獣害の軽減に向けた大きな一歩であり、この技術の普及が期待されています。今後の発展に注目が集まります。