薬局業務の効率化を目指す新システムの開発
株式会社ソラミチシステム(以下、「当社」)は、株式会社ネグジット総研(以下、「ネグジット総研」)と連携し、クラウド型薬歴システム『CARADA 電子薬歴 Solamichi』と、レセプトコンピュータ「調剤くん」を組み合わせた一体型システムの開発を進めています。具体的な開発は2025年11月よりスタートし、薬局業務の効率化と薬剤師の負担軽減を目的としています。
医療ニーズの多様化と薬剤師の役割
近年、高齢化や医療ニーズの多様化が進む中で、薬剤師の業務は調剤だけにとどまらず、患者とのコミュニケーションやホームケア、服薬管理等、多岐にわたっています。令和6年度の調剤報酬改定では、薬剤師による対人業務の評価が強化され、より多くの患者に対して質の高い医療が求められています。
業務の多様化に伴い、薬局ではスムーズな業務フローが必要です。しかし、従来の方法では電子薬歴とレセコンをそれぞれ独立して運用するため、同じ情報を二重に入力する必要があり、業務の煩雑さやヒューマンエラーのリスクが増加しています。
一体型システムの導入
これらの課題を解決するため、当社はネグジット総研と協力して『CARADA 電子薬歴』と「調剤くん」の統合に向けたシステム開発を進めます。新システムの導入により、患者情報の一元管理が可能となり、服薬指導や薬歴の記録、会計、請求業務までを一貫して管理できる仕組みが実現します。
さらに、患者の引継情報が双方向で連携され、今後は電子処方箋データとの連携も対応予定です。これにより、二重入力を解消し、業務オペレーションの簡素化を図ります。
『CARADA 電子薬歴 Solamichi』の特徴
『CARADA 電子薬歴 Solamichi』は、薬剤師の業務をサポートするために、より良い機能を搭載しています。患者の症状や処方内容、指導履歴をクラウドで管理でき、薬剤師は効率よく必要な情報を引き出せます。また、服薬指導内容を自動的に記録するAI音声入力機能も備えており、業務の負担を軽減します。
このように、新しいシステムは薬剤師が対人業務に注力できる環境づくりに貢献することを目的としています。令和6年度調剤報酬改定でも強調される対人業務の重要性に応える形で、より質の高い医療の提供を実現することが期待されています。
まとめ
薬局業務の効率化を目指す『CARADA 電子薬歴 Solamichi』と「調剤くん」の一体型システムの開発は、薬剤師の負担を軽減し、より多くの時間を患者に割くことを可能にします。クラウド型の利便性を活かし、これからの薬局業務がどのように変化するのか、その動向に注目です。