噛む力が子どもの脳を育てる新刊『心の強い子になる!』が登場

新刊のご紹介

株式会社Dental Defenseの代表で歯科医師の生澤右子氏が、2025年6月24日に新刊『集中力が高まり、心の強い子になる!噛む力が子どもの脳を育てる』を発表します。本書は、食育を通じて子どもの脳の発達を促進し、心の強さを育む方法を解説しています。監修には脳科学者でセロトニン研究の第一人者、有田秀穂名誉教授が名を連ねています。

家庭でできる食育の工夫

本書では、家庭で簡単に実践できる食育や生活習慣の見直しを提案しています。「食育」とは、食に関する知識を身につけ、自分で健康的な食生活を実践できる人材を育成することを意味します。これから子育てをする親にとって、子どもの脳の成長を支えるための重要なガイドラインとなるでしょう。

食材の工夫

著者は、子どもたちに人気のハンバーグ、オムライス、カレーライスといったメニューの善悪についても触れており、小さな工夫によって栄養価を高められる方法を示します。切り方や盛り方に一工夫加えるだけで、食べ物が「カミカミ・メニュー」に変身し、子どもたちの噛む力を育てます。噛むことで得られるメリットは、ただの消化を超え、脳への刺激にもつながるのです。

口の健康と咀嚼の重要性

さらに、むし歯予防のためには“口のおひるね”が有効だとし、口内環境の維持も重視しています。離乳食を進める際には、早食いや丸呑み、ため食いといった癖がつくリスクを警告します。また、脳が酸素不足になりがちな「口呼吸」の改善法も示唆されており、楽しく遊びながら実践できる方法が強調されています。

健康促進の月間

興味深いのは、6月が「食育月間」「歯と口の健康週間」として定められていることです。この期間、全国的に食育に関する啓発活動が行われます。農林水産省が策定した「食育推進基本計画」に基づき、健全な食生活の実践を広めるための重要な機会となっています。今年度の標語は「歯みがきで丈夫な体の基礎づくり」。運動や栄養とも関連づけて、歯や口の健康を考える良いタイミングです。

著者と監修者のプロフィール

著者の生澤右子氏は、東京医科歯科大学で歯学博士を取得し、広くオーラルケアの重要性を啓蒙してきました。また、親子向けのオンライン歯磨き教室やボードゲームを使った教育活動にも取り組んでいます。有田秀穂名誉教授は、セロトニンに関する革新的な研究を行い、多くのベストセラーを執筆されています。彼らの共同作業により、本書はより信頼性の高い内容となっています。