茅台のESG実践と「緑の山河」
中国を代表する銘酒「茅台(マオタイ)」は、2025年に開催される日本国際博覧会・大阪万博で、中国パビリオンの「テーマデー」を実施します。「大阪2025:茅台、世界と共に110年」というテーマのもと、環境(ESG)への取り組みをアピールし、持続可能な発展について世界に示します。このイベントが開かれる「赤水河」の文化を紹介し、茅台の魅力を伝えることで、長い歴史を持つ白酒文化と現代のエコロジーが交わる場となるでしょう。
1. デジタル展示がもたらす体験
中国パビリオン内で、来場者は茅台の没入型デジタル展示を通じて、赤水河の美しい風景に誘われます。ドローンが監視する森や太陽光パネルで覆われた工場、さらに醸造過程で生じる廃棄物がどのように循環しているのかを体験できる場を提供しています。その背後には、醸造廃棄物を100%リサイクルする茅台の「循環経済産業パーク」が存在しており、「スマートエネルギー」システムによって二酸化炭素排出量を年間で一万トン以上削減しています。このような取り組みによって、赤水河流域の生態系も保護されています。
2. エコロジーアートの魅力
来場者の中には、「一本の茅台酒にはこれほどのグリーンテクノロジーが詰まっているとは」と驚く声もあります。中国パビリオンには、茅台が創り出したエコロジーアート「山地の記憶」が展示されています。これは、クラシックな「茅型瓶」を形取ったもので、酒かすから生まれた再生紙を材料としています。廃棄物のリサイクルを感じられるこのアートは、中国パビリオンのテーマ「自然と共に生きるコミュニティの構築」を体現しています。
3. 文化の架け橋
茅台の物語は、自然と人の共生を表すものであると同時に、中国と外の国々の友好のシンボルでもあります。館内では、元卓球日本代表選手・松崎キミ代さんが手にする茅台の瓶の浮き彫りが、一緒に文化交流を楽しむシーンを描き出します。また、茅台万博記念酒の発表式では、歴代の万博の記憶が次々と紹介され、金属製の山水に包まれた美しい記念酒が現れます。
4. グローバルな視点からの提言
中国白酒業界のリーダーとして、茅台は「農村振興」を使命として掲げ、持続可能な発展に向けた新しい道筋を探求しています。「会社+基地+農家」のモデルを通じて、多くの農家に対して支援を行い、平均収入が大幅に増加するという成果を上げています。これらの実践は、国内におさまらず、グローバルな舞台でも評価されています。
結論
茅台のESGへの取り組みは、ただのビジネスの枠を超えて、文化と自然、社会的価値を結び付ける重要な役割を果たしています。その活動が世界中に広がり、持続可能な未来のビジョンを持つ「緑の山河」が描かれることを期待しています。大阪万博のブースは、多くの来場者に人気を博し、茅台のメッセージが世界に響き渡ることでしょう。
貴州茅台酒進出口有限責任公司について
中国の貴州省に拠点を置く茅台酒の製造企業です。長い歴史を持ち、世界的に名高いこの白酒は、1915年にパナマ万国博覧会で金賞を受賞し、国宴指定の酒とされるなど、国際的にも評価されています。