スマホ市役所がもたらすメリット
10月7日(火)に開催されるスマホ市役所オンラインセミナーでは、自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)に焦点を当て、財政負担を減少させるための新たな取り組みが紹介されます。講師には京都府福知山市の秘書広報課が登壇し、複数のシステムを一元化し、コスト削減及び業務の効率化を目指す実態が語られます。自治体におけるDX進展の背景を理解し、実際の導入事例を学べる貴重な機会です。
DXへの道のり
現在、全国の多くの自治体がデジタル化を進める中、課題も浮き彫りになっています。具体的には、以下のような点が挙げられます。
課題の現状
- - アプリやシステムの乱立:地域住民から「アプリが多すぎて不便!」といった声が上がるほど、利用する上でのストレスが増しています。これは、市役所側にも年間の維持費が増大するなどの課題を突きつけています。
- - 業務の負担増:職員は人事異動のたびに新たなシステムの習得を求められ、それが大きな負担となっています。これらの要因が、住民サービスの質を低下させる一因ともなっています。
このような課題に直面する自治体ですが、進取の気性ある取り組みを行っているところも少なくありません。先進的な自治体では、これらのシステムを一つの基盤に収れんさせる動きが目立ってきています。ここで取り上げるのが「スマホ市役所」、通称GovTech Expressです。
スマホ市役所の導入事例
京都府福知山市は、これからGovTech Expressの導入を計画中であり,事前に多くの部門がセミナーに参加するなど、関心の高さが顕著です。特に、まちづくり、公共施設の管理、教育、子育て支援など幅広い分野での活用が期待されています。
具体的にどのように進められているのか?セミナーでは、以下の内容が紹介されます。
- - 業務効率化の実績:電話数が半減、処理時間の短縮といった、実際に数値化された効果が報告されます。
- - コスト最適化:それぞれのアプリやウェブシステムを単独運用した場合との比較がなされ、どのようにコストが削減できるのかが明らかにされます。
- - 全庁的な統合への流れ:単一機能からのスモールスタートが可能で、それが全庁的な統合に繋がるプロセスについても解説されます。
セミナーの詳細
今回のBot Express Showcaseでは、参加者が自治体職員である中での情報交換と意見交換の場とし、税金の使用を最も効果的にするための知恵を集めます。
- - 日程:2025年10月7日(火)
- - 時間:15時〜16時(申込可能)
- - 形式:オンライン(申込後にリンクを送付)
- - 参加者対象:自治体職員全般(首長、財政課、DX推進部門担当など)
登壇者のご紹介
名古屋市役所から転職した杉村岳様は、民間企業においても活躍されてきた経歴を持つ。新たに福知山市の秘書広報課で、公式LINEのリニューアルを担当されるとのこと。民間で培った柔軟な発想を市役所に持ち込み、行政サービスの向上を目指して奮闘しています。
また、Bot Expressの仁志出彰子氏も登壇。23年の役所勤務の経験を活かし、全国の自治体に対してデジタルサービスを提供し、住民利便性の向上を実現しています。
DXの未来に向けて
今回のセミナーは、単に情報を収集するだけに留まらず、参加者同士の意見交換ができる貴重な場です。自治体のDXが加速する中、いかにして住民に対してよいサービスを提供し、負担を軽減するか。皆様の参加をお待ちしています。