最近、異常気象により秋の到来が短くなる傾向が続いています。今年の鬼暑が続いた9月を経て、本格的な秋を迎える10月に入ると、全国で「◯◯の秋」が話題となっています。特に、ナビットが実施したモニターアンケートによると、全国の主婦を中心とした1000人の参加者がこの秋に感じていることが明らかになりました。
調査概要
このアンケートは2024年9月に実施され、対象は20代から80代の男女です。調査方法はWebを通じたもので、有効な回答数は1000人となりました。
食欲の秋、7割以上が支持
「◯◯の秋」と聞いて、最も多くの人がイメージしたのは「食欲の秋」でした。その結果、760人が「食欲」を挙げ、読書・芸術・スポーツと続きました。特に注目すべきは、食欲の秋を感じると答えた人々です。
一番食べたくなる食材のランキングでは、やはり「栗」が220人でトップ。次いで、「さつまいも」「梨」などが挙がり、秋の味覚が多くの人々を魅了しているようです。新米への関心も高まっていますが、これは夏の米不足を受けてきたものかもしれません。
スポーツを楽しむ秋
「スポーツの秋」としては、「ウォーキング」が224票で圧倒的な支持を集めました。次いで「登山」や「テニス」などが続く中、特にウォーキングは多くの人にとって手軽で日常に取り入れやすい運動として親しまれていることがうかがえます。
芸術鑑賞の傾向
秋の著名なイベントである「芸術の秋」は、絵画の鑑賞が238人で最多となりました。映画やミュージカルも人気ですが、特に絵画は静かに秋の情緒を味わうのに適しているのかもしれません。
読書の秋、幅広いジャンルが人気
「読書の秋」を迎えるにあたり、参加者から寄せられたおすすめの本には幅広いジャンルが見受けられました。ミステリーや推理小説といった特定のジャンルが目立つこともありましたが、回答者の個性が反映された図書館のような多様性が印象的です。特にアガサ・クリスティの作品やビジネス書が支持されており、様々なジャンルの本に触れる絶好の季節となっています。
短い秋を楽しむ心づもり
気象庁の予測によると、今年の秋もまた、特に高温傾向が続くとのこと。去年の秋も高温記録が更新されるなど、今年も安心できない状況です。しかし、短い秋だからこそ、一瞬一瞬の美しさを楽しむチャンスでもあります。例えば、食欲の秋には美味しい食材を味わい、スポーツの秋には身体を動かし、芸術や読書の秋には心豊かな時間を持つことも重要です。
食品値上げの影響
さて、短い秋の楽しみの中には、今年特有の問題も隠れています。「食欲の秋」と思わせておきながら、多くの食品が値上げされるという暗雲も。帝国データバンクの調査によると、10月には食品メーカー195社が2951品目の値上げを実施する見通しです。特に酒類や飲料が多く、この流れは「読書の秋」にも影響を及ぼすかもしれません。冷静に楽しむ秋を迎えるため、事前の計画とことの優先順位を見極めましょう。短いながらも多彩な秋をぜひ楽しんでいきたいものです。