富山駅前を彩る親のメッセージ　若者の新たな門出を応援するプロジェクト

富山駅前が応援メッセージで溢れる

この冬、富山県は新たなプロジェクトを立ち上げました。県外へ進学や就職をする若者たちに向けて、保護者からの応援メッセージや、巣立ちに伴う心の内を伝えるための取り組みです。富山駅前に設置された懸垂幕やデジタルサイネージなどを通じて、親たちの温かい思いを届けます。

プロジェクトの背景

全国各地で若年層の人口流出が進んでいる中で、富山県も例外ではありません。しかし、県内に留まろうとするのではなく、「子どもたちが羽ばたく姿を見守りたい」との思いからこの取り組みはスタートしました。このプロジェクトでは、保護者のエールや彼らが抱える寂しさといった本音を一緒に表現し、地域と若者との心のつながりを育むことを目指しています。

事前に行われた調査では、「地域の人からの応援は嬉しいが、特に親からの声がもっと嬉しい」といった学生の意見が明らかになりました。この声を受け、県は「気持ちを届けるお手伝いをする」と決意しました。

県外進学・就職する子どもを持つ親の気持ち

本プロジェクトにおいて、富山県は保護者へのアンケートを実施し、その結果を示しました。「応援したい」と願う声は80%を超え、「成功を願いつつも寂しさを抱えている」という親の複雑な思いが60%強に達しました。さらに、「いつかは帰ってきてほしい」という願望も30%強を占めるなど、巣立ちを見守る保護者の切実な気持ちが浮かび上がりました。

メッセージ掲出の実施

プロジェクトは「I’m Your Home. 富山県富山から旅立つあなたへ〜親からの『エール』と『本当の気持ち』〜」という名称のもと、2023年2月22日からスタートしました。富山駅周辺のさまざまな場所に、保護者からのメッセージが掲出されています。特に商業施設「MAROOT（マルート）」の外壁懸垂幕や、デジタルサイネージ、JR富山駅の構内など、目に留まるところに広がっています。

未来に向けた希望のメッセージ

このプロジェクトは、未来に向けて旅立つ若者たちに、親からの温かいエールを届ける重要な役割を果たします。また、メッセージ掲出を通じて、地域が一つになって若者たちの挑戦を支える姿勢が示されることでしょう。是非、富山駅周辺を訪れて、これらのメッセージに触れてみてください。そして、あなた自身も、誰かにエールを送るきっかけとなるかもしれません。