越前たけふ駅周辺の新たな観光需要発掘に挑む
戸田建設株式会社は、scheme verge株式会社及び株式会社バカンとの協力により、越前たけふ駅周辺の地域活性化を推進する取り組みを始めました。この活動は、持続可能な地域づくりを目指した国内最大級の産業観光見学イベント「RENEW」と連携して行われます。越前たけふ駅を起点とした観光需要や動態の調査を実施し、地域創生に向けた一歩を踏み出す計画です。
本調査の背景と目的
2021年に締結された福井県越前市との官民連携パートナーシップ協定に基づき、戸田建設では越前たけふ駅周辺でスマートシティ事業を推進しています。この一環として、過去には「地域・社会課題解決アイデア共創コンテスト」を実施し、エリア活性化プラットフォーム「Horai エリアマネジメント」の最優秀賞を受賞するなど、地域活性化のための様々な施策を展開してきました。
本調査の目的は以下の4つです:
1. 越前たけふ駅を玄関口とする観光需要の分析
2. 越前鯖江地域における観光ゴールデンルートの検証
3. 通年での滞在型産業観光推進に向けた課題調査
4. 交通課題の実態調査とエリア活性化トライアル
これらを通じて、地域との連携を深めて観光需要を把握し、課題を解決するための具体的な施策を検討します。
調査内容の詳細
本調査は2024年11月1日から3日にかけて行われ、RENEWに参加した人々を対象に実施されます。手法としては、アンケート調査や人流データの収集、AIカメラによる混雑状況分析を取り入れます。また、アンケート回答者には越前鯖江エリア内の店舗や施設で利用できるデジタルクーポンを抽選で配布し、地域での消費を促進します。
これまでの成果と今後の展開
これまでには越前たけふ駅開業をきっかけに周辺の人流データを収集し、消費傾向を可視化しました。また、クラフトイベント「千年未来工藝祭」でも約700名からのデータを取得し、観光行動のトレンドを把握しています。様々な調査を通じて得たデータや分析結果を基に、越前たけふ駅周辺の街づくりを進め、宿泊を含む通年での滞在型産業観光の需要を掘り起こしていきます。
さらに、越前鯖江地域を含めた広範囲な観光客の移動範囲の課題を把握しながら、地域の魅力を引き出す施策を検討し続けます。こうして得られた知見を活かし、今後の観光業の発展に寄与していく所存です。
協力企業の紹介
本プロジェクトには、scheme verge株式会社、株式会社バカン、そしてRYDE株式会社が技術面で協力しています。これらの企業が提供するソリューションを活用し、より良い観光体験を作り出すための具体的な展開を進めます。例えば、混雑状況のリアルタイム配信や、二次交通の利便性向上に取り組むことで、訪問者の利便性を大幅に改善することを目指しています。
越前たけふ駅の活性化とともに、新たな観光の形を模索する取り組みが、地域にどのような変化をもたらすのか、今後の展開にご注目ください。