メタップスグループ、動画編集アプリ事業の一部をエスティーワイに譲渡

メタップスグループ、動画編集アプリ事業の譲渡

エスティーワイ株式会社（代表取締役：佐野達也）は、動画編集アプリを核とするスマートフォンアプリ事業とソーシャルメディアマーケティング事業の一部を、株式会社メタップスホールディングスと株式会社メタップスワンから取得しました。この買収はデジタルマーケティングサービスを強化し、動画コンテンツ市場への進出を加速させるものです。

買収の詳細

今回エスティーワイが取得したのは、動画編集アプリ「FilmStory」（フィルムストーリー）や「SweetMovies」（スイートムービーズ）、さらにヘルスケアアプリ「PopWeight」（ポップウェイト）など、多彩なサービスが含まれています。具体的な買収金額は発表されていませんが、これまでエスティーワイはデジタル分野に特化した事業開発とマーケティング支援を主力事業として行ってきました。

この新たな取り組みによって、エスティーワイはクライアントだけでなく、さまざまな業種のデジタルサービス自社開発と運用に力を入れる計画です。特に動画編集アプリ「FilmStory」は、約10年間の実績を持ち、操作の簡便さや特定のSNSに依存しない利用ができる点がユーザーに評価されています。初心者や高齢者も利用しやすいと人気を集めており、今後の成長が期待されています。

「FilmStory」の概要

- 機能: 写真や動画に音楽・テキストを追加し、簡単にショート動画を作成可能
- 編集方法: スマートフォンの縦スクロール操作に特化した編集画面
- 特長: 特定のSNSに縛られない「SNSバインドフリー」の設計
- 実績: 2014年にリリースされ、累計970万ダウンロードを達成
- 評価: App Storeでの平均評価は4.1

市場環境とエスティーワイの成長戦略

近年、スマートフォンの普及により、ソーシャルメディアの利用が一般化してきました。多くのユーザーが日常的に短い文章や動画を制作し、SNSにアップロードする行動が広まっています。その中には、ファンを獲得し広告収入を上げるクリエイターも増えており、動画コンテンツ市場は急速に成長しています。

2022年の動画広告市場は対前年比132.7%の成長を記録し、4621億円に達しました。エスティーワイは、この市場環境を生かし、「個人向け動画コンテンツ編集」と「企業向けソーシャルメディアマーケティング」に注力することで、さらなる成長を狙っています。
今後は「FilmStory」を中心に、サービスの使いやすさや収益性の向上を進める意向です。