2023年、兵庫県宝塚市で新たなプロジェクトがスタートしました。フィットネスクラブの株式会社ティップネス(本部:東京都千代田区)と宝塚市(市長:森 臨太郎)との包括連携協定の締結です。「健康」と「持続可能なまちづくり」をテーマに、両者は幅広い分野での協力を目指しています。
この協定の成立は、2025年9月5日に行われた締結式で清水社長と森市長が手を携える形で発表されました。主な目的は、防災、健康、スポーツ、教育といった領域での情報共有と連携を深め、地域の持続可能な発展を支援することです。特にティップネスが展開する「OPEN TIPNESS」によって、地域の皆様のフィットネス活動の促進やセミナーを開催する場を提供し、住民の健康を維持するためのインフラを強化します。
ティップネス宝塚は、2005年の開業以来、地域の健康拠点として多くの住民に愛されてきました。大規模な運動会やハーフマラソンなど、多岐にわたるイベントを通じて地域とのつながりを深めてきた結果、これまでの信頼関係を基にした地域協力が生まれました。
防災対策としては、今年1月に宝塚市と締結した「災害時における健康プログラムの実施に関する協定」にも注目を浴びています。避難所や仮設住宅での健康サポート体制を整える取り組みは、阪神淡路大震災からの教訓を反映したものです。
今後の協定内容には、以下のような分野があります:
- - 健康・福祉:フレイル予防のための運動指導やウォーキングイベントの実施。
- - スポーツ振興:宝塚ハーフマラソン大会への協力。
- - 防災:着衣水泳や救命講習を消防本部と共同で実施し、避難所へのインストラクター派遣。
- - 教育:親子あそびイベントや学校部活動へ協力。
森市長は、宝塚市がSDGsをテーマに民間企業との共創を進めていることを強調し、ティップネスとの連携に対する期待を寄せました。「特に被災地における運動が命にかかわる重要な対策であり、ティップネス様の協力が心強い」と述べました。
一方、ティップネスの清水社長は、「宝塚市様との協定締結を心から光栄に思います」と語り、自社の専門人材を活かした具体的な支援を約束しました。「市民の健康維持に貢献していくことが私たちの使命です」とも。なお、約30年前の阪神淡路大震災の教訓を生かした取り組みが持続することで、今後も地域の信頼を高める工夫が求められています。
株式会社ティップネスは、1986年に設立され、144の直営店舗を持つフィットネス企業です。今回の協定締結は、地域社会に対する責任をさらに強化し、コミュニティの健康をサポートする一環として位置づけられています。今後も多彩な自治体との連携を通じ、企業理念である「健康で快適な生活文化の提案と提供」を実現していく姿勢を示しています。