ソ連史上最悪の殺人鬼を追う!実話に基づくサイコスリラー映画『殺人鬼の存在証明』がBlu-ray&DVDで11月8日(金)に発売される。
本作は、1991年のソビエト連邦で起きた連続殺人事件を題材にしたサイコスリラー映画。36人を殺害したとされる犯人は、実はまだ捕まっていない。
映画は、捜査責任者のイッサが新たな容疑者アンドレイ・ワリタを追跡する様子を描く。イッサはワリタを尋問する中で、彼が過去に起きた連続殺人の真犯人だと確信していく。しかし、ワリタの口から衝撃的な真実が明らかになる……。
本作は、シッチェス・カタロニア国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、アメリカのオースティン・ファンタスティック映画祭など世界中の映画祭で上映され、高い評価を得ている。日本国内でも「傑作!」「今年No.1」という声が続出するなど、多くの観客を魅了している。
監督・脚本は、長編初監督となるラド・クヴァタニア。彼は、連続殺人犯の事件を研究し、当時の刑事や精神科医、犯罪学者にインタビューを行い、連続殺人鬼の人物像を綿密に作り上げていった。特に、本作の犯人は、旧ソビエト連邦史上最凶の殺人鬼とされたアンドレイ・チカチーロの影響を強く受けている。チカチーロは、「赤い切り裂き魔」「ロストフの殺人鬼」の異名を持ち、1978年から1990年にかけて52人を殺害した容疑で逮捕された。
本作の犯人は、チカチーロと多くの共通点を持つ。生まれた年、生い立ち、殺人を犯していた期間、教員として働いていたこと、勃起不全、離婚歴、逮捕歴、刃物を使った刺殺など、驚くほどの類似点が確認できる。さらに、チカチーロの捜査指揮官を務めていたイッサ・コストエフは、本作ではイッサ・ダヴィドフとして登場し、当時の捜査の様子が詳しく描かれている。
実在の連続殺人事件を題材にした作品は数多い。例えば、『羊たちの沈黙』は、連続殺人犯のエド・ケンパーをモデルにした作品であり、後のシリアルキラー作品に多大な影響を与えた。韓国映画『殺人の追憶』は、軍事政権下の1980年代後半に発生した華城連続殺人事件を基にしている。そして、いまだ未解決事件として有名なゾディアック事件をモチーフにした『ゾディアック』など、数多くの傑作が誕生している。
『殺人鬼の存在証明』は、新たなサイコスリラーの傑作として、ロシアから誕生した。実話を基にした緊迫感あふれるストーリーと、巧みな演出によって、観客を最後まで引き込む作品となっている。
Blu-ray&DVD 発売情報
発売日:2024年11月8日(金)
商品情報:Blu-ray&DVD 5,940円(税込)
映像特典:予告編
作品情報
キャスト:ニコ・タヴァゼ、ダニール・スピヴァコフスキ、ユリヤ・スニギル、エフゲニー・トゥカチュク
* スタッフ:監督・脚本:ラド・クヴァタニア、脚本:オルガ・ゴロジェツカヤ
ストーリー
1991年、負傷した女性が森の近くで保護される。女性の証言から、10年以上殺人を続けていた連続殺人犯の手口に酷似していることが明らかになり、既に1988年に捕まっていた犯人は誤認逮捕だったことが判明する。新たな容疑者であるアンドレイ・ワリタを追い詰めた捜査責任者のイッサは、尋問をする中でワリタがそれまでの連続殺人を犯した真犯人だと確信していくが、彼の口から驚愕の真実を聞かされることになる…