CLIP STUDIO PAINTでマンガを描く！～プロ作家が教えるデジタル作画テクニック～

2016年1月29日に発売された『CLIP STUDIO PAINTでマンガを描く！』は、デジタルマンガ・イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」を活用したマンガ制作を解説する書籍です。

本書の最大の特徴は、4人の人気マンガ家がそれぞれの専門ジャンルでデジタル作画のコツを伝授している点です。基本的な「CLIP STUDIO PAINT」の使い方から、プロの技までを網羅した内容となっています。

各ジャンルのプロが伝授するデジタル作画テクニック

本書は、基本（ノンジャンル）マンガ、少年マンガ、少女マンガ、タテ読みマンガの4つのカテゴリーに分けられています。各カテゴリーごとに、そのジャンルに最適な描き方や表現方法が丁寧に解説されています。

参加マンガ家

おりはらさちこ氏（基本マンガ）: 多くの作品で知られる人気作家が、基本的なマンガ制作のノウハウを惜しみなく公開。デジタル作画における基礎知識を学ぶことができます。代表作に『同棲終了日記』『にぃづまごっこ』『愛しの桜さん』『恋するヤンキーガール』などがあります。

晴瀬ひろき氏（少年マンガ）: 少年マンガ界で活躍する人気作家が、少年マンガ特有のダイナミックな表現やアクションシーンの描き方を伝授。デジタルならではの表現技法も紹介されています。代表作に『魔法少女のカレイなる余生』『化野さんはすでに死んでる。』『もうすぐ死ぬひと』『アイドルプリテンダー』などがあります。

寺井赤音氏（少女マンガ）: 少女マンガの繊細な表現やキャラクター描写を得意とする作家が、少女マンガの作画ポイントを解説。感情表現の豊かさや、キャラクターの魅力を引き出すテクニックを学ぶことができます。代表作に『花街ヒイロヲ』『劇場版ATARU THE FIRST LOVE& THE LAST KILL』『七福マフィア』『Ｏ＊Ｇ＊Ａ鬼ごっこロワイアル』などがあります。

朔月氏（タテ読みマンガ）: 近年注目を集めるタテ読みマンガの第一人者である朔月氏が、タテ読みマンガ特有の構成やコマ割り、表現方法を解説。ウェブマンガの作画方法を学びたい方にとって貴重な情報が満載です。代表作に『花とおじさん』などがあります。

プロットからネーム、仕上げまで完全網羅

各作家は、本書のために完全新作マンガを1話ずつ制作。プロットの作成からネーム、そして仕上げまでの全工程を、実際の作品制作を通して解説しています。そのため、マンガ制作の流れをスムーズに理解でき、自身の作品制作に役立てることができます。

本書の構成

本書は、各ジャンルのマンガ制作に必要な知識やスキルを網羅的に解説しています。デジタル作画初心者からプロを目指す方まで、幅広い読者にとって有益な一冊となっています。サンプルページでは、各作家による少年マンガやタテ読みマンガのサンプルを掲載しており、本書の内容を具体的に知ることができます。

まとめ

『CLIP STUDIO PAINTでマンガを描く！』は、デジタルマンガ制作を学びたい方にとって必携の一冊です。プロのマンガ家たちの貴重な指導と、実践的なサンプルを通して、デジタルマンガ制作のスキルを飛躍的に向上させることができます。CLIP STUDIO PAINTを既に使用している方、これから使用を始めようと考えている方、どちらも本書を活用することで、マンガ制作をより深く理解し、表現の幅を広げることができるでしょう。