九州の中津に新工場が誕生!
自動車の製造が盛んな九州において、フランスの自動車部品メーカー、ヴァレオグループの日本法人である株式会社ヴァレオジャパンが、カーエアコンを生産する中津工場を新たに稼働させることが4月16日に発表されました。この工場の設立は、九州が自動車生産の重要な拠点としての地位を確立している中で、地域経済の活性化にも寄与するものと期待されています。
自動車部品の生産拠点としての九州
九州は地理的にアジア、特に中国や韓国に近接しているため、自動車の生産において非常に戦略的な位置づけにあります。そのため、ヴァレオは自動車メーカーに近い場所に生産施設を設けることで、顧客に対するサービス向上を図り、生産効率の向上を目的としています。
中津工場の特徴
新たにオープンする中津工場は、ヴァレオのグローバル・アライアンス・パートナーである市光工業の子会社、九州市光工業の敷地内に位置しています。ここでは、フロントカーエアコンユニットが製造され、最新の生産方式であるジャストインタイム方式、O-Line(オーライン)が採用されます。
このO-Line方式は、生産ラインの柔軟性を高めるものであり、顧客のニーズの変動に迅速に対応できる体制を整えることが可能になるといいます。これにより、短いリードタイムで高品質な製品の供給が実現されるのです。
既存工場との連携
実は、中津工場はヴァレオジャパンにとって九州で2番目の工場となります。最初の工場である九州工場は2010年1月から稼働しており、フロントエンドモジュールの生産を行っています。今回の新設工場は既存工場との連携も視野に入れ、九州全体の生産力を高める役割も担っています。
工場概要
中津工場の概要は以下の通りです。
- - 所在地: 大分県中津市三光森山321-4
- - 操業開始: 2012年4月16日予定
- - 生産品目: フロントカーエアコン
- - 生産面積: 約1,000平方メートル
- - 従業員数: 約16人(予定)
ヴァレオジャパンについて
株式会社ヴァレオジャパンは、東京都渋谷区に本社を構え、自動車関連システムおよび部品の製造・販売を行っている企業です。従業員数は1,269人で、九州を含む複数の工場を有しています。自動車業界において重要な役割を果たしているヴァレオジャパンは、今後も地域経済への貢献を続けていくことでしょう。
新たな中津工場の稼働により、九州地域での自動車部品生産のさらなる進化に期待が寄せられています。