ブレゲが220周年を祝う新作トゥールビヨンを発表

ブレゲの220周年記念新作トゥールビヨンの誕生

2021年は、時計製造の巨匠ブレゲにとって特別な年です。ブランドの創業者アブラアン-ルイ・ブレゲがトゥールビヨンの特許を取得してから220年が経過したこの記念すべき年に、新作トゥールビヨン「クラシックトゥールビヨンエクストラフラットアニバーサリー 5365」が発表されました。

清水寺での特別な発表

発表は、京都の世界遺産「音羽山清水寺」にて行われ、報道関係者が招かれました。イベントでは、新作のデザインとその背景が紹介され、ブレゲらしいオーセンティックなディテールとエレガンスが融合した点が強調されました。この特別な会場での発表は、ブレゲにとって伝統と革新を大切にする哲学を体現する瞬間でした。

オーセンティックなデザイン

「クラシックトゥールビヨンエクストラフラットアニバーサリー 5365」は、創業者アブラアン・ルイ・ブレゲが築いた基本スタイルを見事に再現した作品です。エレガントでありながら控えめなデザインは、220周年にふさわしい魅力を放っています。このモデルは、ブレゲが考案したタイムレスな形式を追求し、精度や安定性も兼ね備えています。

限定35本生産

特に注目すべきは、このトゥールビヨンモデルが35本限定生産である点です。これは、創業者が生前に製作したトゥールビヨンの数にあたります。ケースバックには各時計の個別番号や、特許取得時の詳細が刻印され、より価値を高めています。

加えて、ムーブメントにはトゥールビヨン・レギュレーターの特許登録時に用いられた機構図の水彩画が彫金で再現されています。これにより、時計だけでなく、ブレゲの歴史的背景や偉業を敬う意義も感じられます。

フランス人アートコラボレーション

イベントでは、トゥールビヨンをテーマにしたアート作品もお披露目されました。フランスの人間国宝に選ばれた扇作家シルヴァン・ル・グエン氏が制作したこの作品は、美と革新を象徴するブレゲの哲学を感じさせるもので、今後ブレゲ直営の4つのブティックで巡回展示される予定です。

この発表は、単なる時計の紹介にとどまらず、ブレゲというブランドのアイデンティティと、時計文化の深さを再認識させるものでした。220年という長い歴史を持つブレゲが、これからどのように進化していくのか、その未来に期待が寄せられます。