スケールアウトとバルセロナ、スタートアップの海外進出支援に向けた連携
2024年11月14日、株式会社スケールアウトがバルセロナに拠点を置く22@ Network Barcelonaと覚書(MOU)を締結しました。この協定は、スタートアップ企業が海外市場へアクセスしやすくするためのものです。この取り組みは、特に初期段階のスタートアップにとって貴重な機会となるでしょう。
スタートアップにとって、地元市場からのグローバル展開は必須ですが、文化や商習慣の異なる地域での事業展開は非常に困難です。既存のビジネスモデルや戦略がそのまま時を超えて海外市場で成功する保証はありません。特に、限られたリソース環境で仮説検証を行わずに進出することは、高リスクとなってしまいます。
そこで、スケールアウトの豊富な経験と22@ Network Barcelonaのグローバルスタートアップネットワークによる支援が重要になってきます。両者の協力によって始まる「JAB(Journey to Alliance and Beyond)」プログラムは、海外スタートアップが日本市場に進出する際の仮説検証を行い、成長の可能性を視覚化することに焦点を当てています。
スケールアウトのアプローチ
スケールアウトは、リーン・スタートアップの思想に基づき、多くの企業に新規事業開発の支援を行っています。このプロセスでは、具体的なデータ収集と仮説検証が重要となり、結果的にスタートアップが国内市場を超えて成長し、成功するための土台を築きます。これにより、海外スタートアップと日本企業とのコラボレーションを促進します。
スケールアウトはまた、日本発のグローバルスタートアップへの投資も行っており、これにより国際的なコラボレーション機会をさらに広げています。これにより、日本企業の成長と同時に海外スタートアップのビジネス機会も拡大することを目指しています。
22@ Network Barcelonaの特色
22@ Network Barcelonaは、イノベーションの促進を目的として設立された法人です。特に、バルセロナのPoblenouエリアにおいて、技術や知識が集結したエコシステムを構築しています。このエリアには、1,800社を超えるスタートアップや、関連する産学官の組織が集まっており、地域の創造性を高めるための多彩なサービスが展開されています。
今回の提携により、両者はそれぞれの強みを生かし、市場における共創を促進しつつ、スタートアップの海外展開を加速することを狙っています。これにより、スタートアップ企業が新たな市場に挑む際の支援体制が整備されるでしょう。
未来への展望
スケールアウトの共同代表、山形啓二郎氏は、今回の連携がスタートアップの海外展開を加速する重要な一歩であると語っています。また、22@ Network BarcelonaのPresident、Susana Prado García氏は、両機関の協力が地域の競争力を高め、国際的なプロジェクトを促進することを期待しています。
今後、両者の協力がより多くのスタートアップに新たな機会を提供し、日本とバルセロナの架け橋としての役割を果たすことが期待されます。