株式会社コアジェニック、FUNDINNOでの新たな挑戦
東京都港区に本社を構える株式会社コアジェニックは、株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて、2025年5月7日から投資募集の事前開示を行うことを発表しました。この取り組みは、同社が新たに開発した電子チケット管理システム「グリゴラパス」の実現に向けたもので、目指すは新しい形のチケット販売及び管理のシステムです。
募集概要
コアジェニックが募集するプロジェクトの詳細は以下の通りです。
- - 募集期間: 2025年5月10日(土)〜2025年5月23日(金)
- - 目標募集額: 11,970,000円
- - 上限募集額: 53,964,750円
背景と課題
QRコードを使用した電子チケットは、近年多くのイベントで導入されていますが、同時に不正転売や入場時の混雑といった課題も抱えています。従来の方式では、QRコードがスクリーンショットを撮られたり、簡単に譲渡されたりするため、真正性を確認するのが難しく、また、入場ゲートでのスキャン作業にもトラブルが多いのが現状です。このような背景の中、コアジェニックは新たな技術の開発に乗り出しました。
新システム「グリゴラパス」の特色
コアジェニックが開発した「グリゴラパス」は、イベント運営側が設置したディスプレイに表示されたQRコードを参加者が自らのスマートフォンで読み取ることで、電子チケットを時限的に有効化する革新的な仕組みです。このQRコードは30〜60秒ごとに切り替わるため、参加者は自分のスマートフォンを持参しない限り入場できません。この方法により、不正転売のリスクを格段に引き上げることが期待されています。
特に注目すべきは、QRコードのスキャンが意外に手間取るというこれまでの常識を覆す点です。参加者は、QRコードを探したりスクリーンショットを取って表示したりする必要がなく、スマホのカメラでQRコードを読み取れば、これで受付が完了するのです。このシンプルなアプローチにより、入場時の混雑や待ち時間を大幅に軽減できます。
SaaSとしての展開
この「グリゴラパス」を導入することで、コアジェニックはソフトウェアライセンス方式での販売を行います。また、電子チケット販売システム「アツマロッカ」のSaaS展開も計画しており、全基本機能を無料で利用できるフリーミアム型ビジネスモデルを採用します。これにより、イベント開催者にとっても参加者にとっても使いやすいサービスを提供し、今後はキャンセルポリシーや公式リセール機能、コミュニティ運営サポートなど、多様なニーズに応えていく計画です。
特許出願
コアジェニックはこのシステムに関する特許も出願中であり、今後の展開が期待されています。最新の情報は公式ホームページで確認できます。
オンライン事業説明会
今後、事業内容や「グリゴラパス」の魅力を代表取締役の黒田努が解説するオンライン説明会も予定されています。詳細は公式ページにて確認可能です。
コアジェニックは革新的な技術で、電子チケットの問題を解決し、新たなイベント体験を提供することを目指しています。製品の進化に今後も注目が集まるでしょう。