北海道の女性たちが生み出すエレガントなワイン『かたくりシャルドネ』の魅力

最近、北海道のニキヒルズワイナリーからひときわ注目を集めているワイン『かたくりシャルドネバレルセレクションLa maison de la riviere』。このワインは、女性たちの手で生み出された美しさが詰め込まれています。地域の特性を活かし、選りすぐりのブドウから造られるこのワインは、まさに北海道の個性を映し出すものです。

ブランド名の由来

『かたくり』という名前は、北海道に自生するユリ科の植物から取られています。雪解け後に最初に花を咲かせるこの植物は、アイヌ民族によって薬草としても重宝されてきました。その可憐な姿は、このワインの優しい旨味と香りと相通じるところがあります。

ワインの成り立ち

このブランドを牽引するのは、株式会社中村プロモーションの代表である中村雅人氏と女性ソムリエたち。彼女たちは、地域の厳選したシャルドネを使用し、丁寧な製造工程でワインを造り上げています。2020年には、北海道のレストランやホテル専用に展開され、以降多くのファンを獲得してきました。

醸造のアプローチ

醸造を担当するのは、ニキヒルズの太田麻美子氏。彼女は自然とテロワールに寄り添った栽培を行い、果実が持つポテンシャルを最大限に引き出すことを目指しています。ワインの味わいは、土地の特徴と豊かなアフターティストを融合させながら、シンプルでありながらも深みのあるものへと進化しています。

特徴的な製造工程

- シャルドネ種100%を使用
- 平均樹齢8年のブドウ
- 収穫は手摘み
- 発酵には野生酵母と培養酵母を使用

このワインは、樽の使用についても独自の工夫が施されています。新しい樽と何度も使用された樽を組み合わせることで、ワインに繊細さと複雑さが加わり、深い味わいを生み出しています。特に目指すスタイルはフランスのシャブリ、そのエレガントさやミネラル感を引き出すことに注力しています。

テイスティングノート

このワインの色合いは明るいレモンイエロー。香りは、余市の王林や千両梨、マスクメロンのフルーツアロマが立ち上ります。さらに、温度が上がるにつれて、樽由来の香りによって甘栗やマルセイバターサンドを彷彿とさせる香ばしさも感じられます。

舌にのせると、フレッシュな酸味が広がり、後味には上品な甘みと共に心地よい旨味が残ります。

未来の展望

2024年度からは東京本社の株式会社ヴィントナーズとの提携により、本州エリアへの展開も計画されています。試飲会では樽熟成中のサンプルも紹介され、大きな反響を得ています。これからも『かたくりシャルドネ』は、北海道の魅力を全国に伝える姿勢を貫き続けることでしょう。

このワインの魅力を多くの人に体感してもらうため、ぜひレストランやバルで訪れてみてください。北海道の自然が育んだこの数々の美味しさが、あなたを待っています。