女子高生の未来を変えるAI人材育成カリキュラム「AIと私」を開講

AIと私：女子高生のためのAI教育が始まる

2023年11月26日、東京女子学園にて新たなAI人材育成カリキュラム「AIと私〜AIで幸せを作ろう〜」が開講されます。このカリキュラムは、シリコンバレーに本社を構えるパロアルトインサイトLLCによって提供され、女子高生のSTEAM教育を支援することを目指しています。STEAM教育は科学、技術、工学、芸術、数学を統合的に学ぶことで、未来の科学技術の発展に寄与する人材を育成するカリキュラムです。

パロアルトインサイトは「日本のAIを民主化する」という理念のもと、AIビジネスデザインを企業に提供しています。その中で特に注目されるのは、女子高生がIT業界の技術職でのキャリアを選択する際の課題です。日本での女子学生のSTEAM教育やIT分野での割合の低さに直面し、同社は女子高生が将来への道筋を自主的に選ぶことをサポートするために、本プロジェクトを実施しています。

カリキュラムの内容

「AIと私」は全10日間にわたるオンライン講座で、パロアルトインサイトのCEO石角友愛氏とCTO長谷川貴久氏が講師を務めます。講座はAIや機械学習、プログラミングといった技術を教えるだけでなく、その学びがどのように意義を持つのかを探求する内容になっています。社会問題解決に活用されるAIの事例を交えながら、生徒たちがプロジェクトベースでAIの技術とビジネスへの応用を理解できるように構成されています。

最初の章では、身近なAIの活用事例を通じてAIへの理解を深め、また倫理的な問題についても議論します。第2章では実際に文房具の分類器を作成することで、コンピューターの基礎を身につけます。第3章では、機械学習の歴史や手法について学び、実践的なチャットボットの作成に挑戦します。最終章では、生徒たちが自ら選んだ社会問題を解決するAIデザインを発表し、起業家精神やコミュニケーション能力を養います。

学びの目的

この講座の主な目的は、日本政府が掲げる「AI人材育成」の重要性を理解し、AIやデジタル技術を自身の未来の選択肢として捉えることにあります。中学生や高校生が、数学やAIに対する苦手意識を克服し、大学進学やその後のキャリア選択肢を広げるための実践的な教育がこのカリキュラムで提供されます。

東京女子学園の校長、河添健氏は、この教育プログラムの意義を強調し、「日本のジェンダーギャップ指数の危機的な状況を直視する中で、未来を担う人材の育成は不可欠です」とコメントしています。

パロアルトインサイトの期待

パロアルトインサイトの石角友愛氏は、「なぜAIを学ぶことが重要なのか」を学生たちに伝え、知識が彼女たちの人生にどのように影響を与えるかを示しています。教育を通じて、生徒たちが未来の社会で必要とされるスキルやマインドセットを持ち帰ることを期待しています。AI教育は、今後のキャリア設計や人生設計において役立つとジースが示唆しています。

この「AIと私」は、女子高生がSTEM分野での自信を高め、将来のキャリアプランを描く手助けとなるでしょう。その一歩を踏み出す学生たちの活躍に期待が寄せられます。