新たな不妊治療
2025-08-18 11:45:07

新たな対話型不妊治療の形、培養士外来が2025年に導入される!

新たな対話型医療の試み「培養士外来〜たまごグレード外来〜」



東京都台東区に位置する「よしひろウィメンズクリニック」は、2025年8月より新たに「培養士外来〜たまごグレード外来〜」を開始します。この取り組みは、約3年の準備を経て実現したもので、全国の不妊治療クリニックでの導入率はわずか1割未満とされる珍しい試みです。

「培養士外来」は、胚培養士(エンブリオロジスト)が患者に直接受精卵の状態を伝える、いわゆる「対話型医療」の一環とされています。今まで、患者は受精卵についての情報をほとんど得られないことが多く、「見えない存在」とされていました。しかし、この外来では、採卵後の診療時に胚培養士が直接対話を行い、受精卵の質や成長状況についてわかりやすく解説します。

不妊治療の現状と課題



体外受精を行う際、多くの患者は身体的、精神的、及び経済的な負担を抱えています。結果的に「成功」か「失敗」の二択だけで語られがちですが、実際には不妊治療は結果だけで評価されるものではありません。厚生労働省による調査では、多くの不妊治療を受ける女性が抑うつ症状を経験していることが報告されています。このような現状を踏まえ、クリニックでは「治療の全過程が意味のある時間となるように」心掛けてきました。

具体的には、夜21時までの診療や土日の対応、看護師による心のサポートなど、ライフスタイルに寄り添った体制を整えてきました。そして、今回新たに受精卵に焦点を当てた「培養士外来」を設立することとなりました。

受精卵との対話がもたらす変化



この新しい外来の目指すところは、患者が受精卵の状況を知り、その情報に基づいて心を整理できる環境を提供することです。「現在の受精卵の状態」について情報を共有することで、治療の選択肢に対する理解を深め、安心して次のステップに進む手助けを行います。これによって、患者の心理的負担が軽減され、より良い治療体験につながると考えています。

現場の声:培養士の思い



培養士である小野寺氏は、「患者が一番気になるのは受精卵のグレード」と語ります。この外来を立ち上げることで、患者が治療についてもっと深く理解し、納得した上で進む手助けをしたいという思いが強いのです。また、もう一人の培養士、朝田氏も自身の経験から、患者の不安を軽減することが重要だと感じており、彼女の言葉には「患者にとって知らないことは不安の種である」という思いが込められています。

今後の展望



「培養士外来〜たまごグレード外来〜」は、患者が自身の治療と向き合い、納得して前進するための重要な一歩です。クリニックでは今後も、相談体制の強化や他の外来との連携を進めながら、より多くの患者に安心して利用してもらえる環境の整備に努めていく考えです。

よしひろウィメンズクリニックは、患者が「知ること」「納得すること」を通じて、前向きな気持ちで治療に向き合える環境を整え続けることをお約束します。


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会社情報

会社名
医療法人社団よしひろウィメンズクリニック
住所
東京都台東区東上野2ー18ー6常磐ビル2階
電話番号

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