GTNとトライトが業務提携介護業界向け外国人材支援を共同展開

GTNとトライトの業務提携

株式会社グローバルトラストネットワークス（GTN）と株式会社トライトが協力し、介護分野に特化した特定技能外国人の人材紹介サービスを提供することを発表しました。この提携により、介護業界の人手不足解消に向けて具体的な支援が実施されることが期待されています。

介護業界の現状

日本の労働市場では、外国人労働者の数が204万人を超え、過去最高の水準に達しています。この背景には、国内の労働力不足があり、特に介護業界は深刻な人手不足に悩まされてきました。2019年に設けられた特定技能制度により、外国人が介護事業所で働く環境が整備され、過去数年でその数は増加傾向にあります。

しかし、外国人労働者を受け入れるには、言語の壁や文化的な違いから生じる多くの課題があります。そのため、外国人が安心して働き続けられるための支援体制が求められています。実際、公益財団法人介護労働安定センターによる調査では、80%以上の介護事業所が外国人を受け入れていないという現状も明らかとなっています。

業務提携の目的

GTNは外国人が日本での生活を円滑に送れるよう、住環境の整備や様々な生活支援を行ってきました。一方、トライトは医療・介護分野において多くの人材を取り扱っており、介護事業所との強固なネットワークを持っています。このような両企業の特性を活かし、共同で外国人材の紹介サービスを強化していくことが狙いです。

提供されるサービス

具体的には、トライトのグループ会社であるトライトキャリアが介護事業所に対して、外国人採用に関するコンサルティングやニーズ調査を行います。また、GTNはアジア圏から特定技能の外国人を募り、トライトキャリアとともに面接をサポートします。採用が決まった後も、受け入れ施設の支援計画書作成や外国人材へのフォローアップを通じて、定着支援に努めます。

今後の展望

GTNとトライトは、この提携を通じて介護業界の持続可能な発展に寄与し、社会的な問題である人手不足の解決に向けて取り組む姿勢を示しています。両社は、効果的な人材紹介から定着支援に至るまで、一つの流れを構築し、より良い介護環境の実現を目指しています。これにより、外国人が日本で安心して働ける場を提供し、介護業界全体の質の向上にも貢献することでしょう。