視覚障がい者向け歩行ナビゲーション「あしらせ」開発のAshirase、香山由佳氏が取締役兼COOに就任
視覚障がい者向けの歩行ナビゲーションデバイス「あしらせ」を開発・提供する株式会社Ashirase(本社:東京都港区、代表取締役CEO:千野歩)は、2024年6月17日付で、香山由佳氏が取締役兼COOに就任したことを発表した。
Ashiraseは、「人の豊かさを“歩く”で創る」をミッションに掲げ、本田技研工業株式会社の新規事業創出プログラムIGNITION第一号スタートアップとして2021年4月に設立された。自動運転などの技術要素を応用し、視覚障がい者の方々の歩行にとって重要な聴覚や保有視覚を邪魔しない振動インターフェイスとナビゲーションアルゴリズムを構築している。2023年春にはクラウドファンディングにより「あしらせ」先行販売モデルを約120名の方に購入いただいた。
香山氏は、2023年1月にAshiraseに参画後、ヘルスケアスタートアップでの取締役COOとして培った事業立ち上げの経験を生かしてCS(カスタマーサクセス)体制の構築を行い、その後、PSF(プロブレム・ソリューション・フィット)を達成するため、プロダクトマネージャーとしてユーザーのフィードバックを反映させた改善を重ねるなど、各フェーズで必要とされる役割を果たし、プロダクトの成長に寄与してきた。
今回の就任により、香山氏はビジネス・コーポレートにおける権限を移譲し事業開発を推進するとともに、2024年秋に発売予定の「あしらせ」新モデルの社会実装を進め、視覚障がい者の方々の生活の質を向上させる取り組みを進めていく。
香山由佳氏、取締役COO就任への意気込み
香山氏は、就任にあたり「あしらせは、視覚障がいをお持ちの方々が一人で自由に行動できることを実現し、暮らしをより豊かにするために技術を活用した価値提供を行っています。私が思うAshiraseの強さは、視覚障がい者のかたにとって本当に価値があるものをという信念を持ってメンバー一同突き詰めてやり遂げていくところにあります。私もその中心で共に取り組み、社会に「あしらせ」の価値を実装し、会社及び事業の非連続的な成長、強固な組織作りに貢献してまいります。」とコメントしている。
千野歩氏、代表取締役CEOのコメント
千野氏は、香山氏について「香山は先行販売前の2023年1月よりAshiraseに参加し、サービスの立ち上げに従事する中で、視覚障がい者向けサービスにとって最も重要だと考えるCSの立ち上げや、PSF達成のためユーザー1人ひとりに徹底的に拘る文化を浸透させるなど、当社の事業基盤を築く上で非常に重要な役割を果たしてきました。特に、前職における取締役COOの経験、前々職における大企業での経験を生かし、多岐にわたるプロジェクトで成果を出し続けており、Ashiraseにとって欠かせない人材となっています。
このたび、取締役COOとして新たな役割を香山に託すことで、社会課題を解決しながらも、ビジネス視点でよりAshiraseを成長させる事が出来ると確信しています。」とコメントしている。
「あしらせ」とは
「あしらせ」は、足の甲や踵へ振動を伝える靴挿入型デバイスとiPhone用アプリを用いた、視覚障がい者向け歩行ナビゲーションシステムである。足への振動インターフェースにより、視覚障がい者にとって非常に重要な聴覚や白杖操作の感覚を邪魔せずに誘導情報を伝え、単独歩行をサポートする。2023年春に先行販売モデルを約120名の方に購入いただき、2024年秋に新モデル発売予定となっている。
株式会社Ashiraseについて
- - 社名:株式会社Ashirase(アシラセ)
- - 代表者:代表取締役CEO 千野 歩
- - 本社所在地:東京都港区虎ノ門2丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー5階 グロース虎ノ門room3
- - 設立:2021年4月
- - 資本金:5,000万円
- - 事業内容:歩行ナビゲーションデバイス『あしらせ』の開発、販売、運用
- - webサイト:https://www.ashirase.com/