介護と仕事を両立させるための支援イベントが開催されました
2025年4月25日、東京都渋谷区の東急不動産ホールディングスの会議室にて、「『仕事と介護の両立』親が70歳になったら知っておきたい7つのこと」と題したイベントが盛況に開催されました。このイベントは、東急不動産ホールディングスとTQコネクトが共催し、参加者に対して育児・介護休業法の改正を受けた新しい働き方支援の一環として行われました。
イベントの目的は、近年増加している介護と仕事の両立に直面する「ビジネスケアラー」の理解を深め、介護離職防止に向けた情報共有を図ることです。実際には、介護の必要性が各家庭に迫った際に、どのようにサポートできるかを考えるきっかけを提供しました。
イベントの内容について
1. 介護体験の共有
参加者の一人である松井康明氏は、自身の介護体験に基づく実体験を共有しました。松井氏は、認知症を発症した実父と高齢の母による老々介護の苦労や、適切な介護施設の選定に関する試行錯誤について語りました。また、介護を行う上での心理的負担についても言及し、日頃から家族と情報を共有し、早めに相談することの重要性を強調しました。特に、「TQタブレット」のようなコミュニケーションツールが介護状況においてどのように役立つかについても触れました。
2. 親が70歳になった時に知っておくべき7つのこと
次に、大正大学の宮崎牧子教授が登壇し、介護を行うにあたって親子関係を良好に保つために覚えておくべき7つのポイントを解説しました。これには、事前の準備や親の希望の確認、公的制度の理解が含まれています。特に、親の変化を見逃さないことや、介護を一人で抱え込まないことが強調されました。
3. 東急不動産ホールディングスの介護支援制度の紹介
東急不動産ホールディングスからは、社員が利用できる介護支援制度が紹介されました。例えば、介護を理由に取得できる休暇や労働時間の短縮制度、さらには介護支援金制度などがあり、働きながら介護に取り組む社員を支えることについて議論がなされました。
4. TQタブレットの紹介
TQコネクトは、「TQタブレット」についてもインタラクティブなデモを行いました。このタブレットは、設定なしでテレビ通話が可能なため、要介護者でも簡単に家族とコミュニケーションが取れます。特に、要介護者のニーズに応じた使いやすさが際立っていました。
5. 東急イーライフデザインのシニア向け住宅
最後に、東急イーライフデザインの堺恭子氏が、シニア向け住宅「グランクレール」について紹介しました。介護の初期段階における適切な支援について話し、「運動」「社会参加」「栄養」を重視したサービスが提供されていることを強調しました。
イベントは、講義の後に参加者と登壇者との質疑応答や体験会を開催し、活発な意見交換が行われました。参加者からは、実際の体験談が非常に役立ったとの声が多く寄せられ、充実した内容となったと評価されました。
結び
TQコネクトは、介護離職防止に向けたイベントを今後もサポートしていく意向を示しています。介護に直面する全ての社員がしっかりとサポートされ、自らの生活と仕事を両立できる環境を整えていくことが目指されます。今後も、このような取り組みを通じて、会社全体の理解を深め、支援体制を強化していくことが期待されています。