Yahoo!ショッピングは、この度新しい生成AIを活用した商品検索機能を発表しました。この機能は、ユーザーが商品を探す際に直感的にコミュニケーションを取りながら選ぶことができる、チャット形式のインターフェイスを提供します。これにより、商品検索がさらに楽になり、効率的なショッピング体験を実現します。
この新機能は現在、Yahoo!ショッピングアプリのiOS版の一部ユーザーに向けてベータ版として提供されており、今後Android版も登場予定です。これまでのサービスでは、生成AIがユーザーの質問に答えることで、最適な商品を提案してきましたが、今回の機能では対話を通じて、より具体的なニーズに応じた商品検索が可能になります。
ユーザーは、「容量」や「機能」、「デザイン」、「素材」など、具体的な条件を挙げながら商品をチャット形式で探すことができます。たとえば、「強めの風量のドライヤー」と尋ねることで、さらに詳細なニーズを伝えやすくなり、「髪に優しいドライヤーはどれ?」や「静かに使えるドライヤーが欲しい」などのリクエストにもAIが応えてくれます。ユーザーはまるで店舗で接客を受けているかのように、AIとの対話を楽しみながら商品の提案を受けることができます。
提示された商品の中から選ぶと、それがどれだけユーザーのニーズに合致しているのかを「AIマッチスコア」として表示され、さらに商品の詳細情報やお買い得情報、レビューの概要なども確認可能です。これにより、特に商品名やカテゴリに詳しくないユーザーでも、日常のニーズやシチュエーションを簡単に伝えるだけで、最適な商品を見つけることができます。
更に、今回の新機能では、ユーザーの発話内容を自動的に適切な絞り込み条件に変換する機能や、絞り込み条件をAIが説明する機能も追加されました。たとえば、「3人用の炊飯器」は「3合炊き」という具体的な条件に変換され、ユーザーは容易に商品を選ぶことができます。
ユーザーが条件選びに迷った際には、AIが適切なフィルター候補を提案し、更に条件に基づいた商品リストを即座に提示します。このように、検索対象商品数を拡大し、より多様な選択肢が表示されるよう工夫されています。
なお、この機能はベータ版であり、予告なく停止や変更が行われる場合があります。ユーザーの端末によってはまだ利用できないこともありますので、今後のアップデートに期待が寄せられます。LINEヤフーは、全てのサービスをAIエージェント化を目指し、コマース分野でも生成AIの導入を進め、今後さらに便利なショッピング体験をユーザーに提供することを目指しています。