東邦レオ、フィリピン大学と連携したグリーンインフラ実証実験を開始

東邦レオとフィリピン大学の共同取り組み



東邦レオ株式会社が、フィリピン大学の都市・地域計画学部と手を組み、マニラ首都圏における都市環境の改善に向けた新たな実証実験を始めました。このプロジェクトは、フィリピンにおける急激な都市化がもたらす環境問題への対応を目的としています。近年、マニラでは緑地の減少や異常気象による水害といった課題が深刻化しており、これに対する科学的かつ実践的な解決策が求められています。

取り組みの具体的内容


今回の実証実験は大きく以下の二つの柱から成り立っています。

1. 透水性舗装と雨水貯留基盤を用いた洪水緩和 - この取り組みでは、公共の道路に導入した透水性舗装と、雨水を一時的に貯留する基盤の洪水緩和効果を検証し、洪水緩和のためのシミュレーションモデルを構築します。

2. 都市公園の環境価値の可視化 - また、都市公園における緑地のCO2吸収効果や大気汚染抑制能力の定量化を進め、市民の環境意識を高める調査も行います。

これらの活動を通じて、都市のレジリエンス向上に向けた持続可能な解決策を追求するのがこのプロジェクトの目標です。研究の進行には地方自治体とも緊密に連携し、産官学の協力体制を構築することが重要です。

持続可能な街づくりへの展望


マニラ首都圏では、急速な都市化に伴う環境問題が深刻です。特に緑地の減少と水害は優先して解決すべき課題とされています。東邦レオは、グリーンインフラのノウハウを活かし、地域特性に合った具体的なソリューションを提供することで、フィリピンの持続可能な街づくりに寄与することを目指しています。

自然と調和した都市づくり、すなわち自然共生型のアプローチ(Nature-based Solutions)を都市政策に取り入れることは、これからの持続可能な社会を築く上で不可欠です。研究成果が実用化されることで、環境問題に対して具体的な変化をもたらすことが期待されています。

この共同実証実験は、東邦レオが提案する新しい都市政策が、市民生活にどのように影響を与えるかを示す良い機会となるでしょう。将来的には、他の都市へと展開し、より広い範囲での環境改善につなげていくことを目指しています。

この実験から得られる知見は、持続可能な都市づくりに向けた重要なステップとなることでしょう。

会社情報

会社名
東邦レオ株式会社
住所
大阪府大阪市中央区上町1-1-28
電話番号
06-6767-1210

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