ディップ株式会社が尾鷲市と連携協定を締結
ディップ株式会社は、三重県尾鷲市との間に連携協定を締結した。この協定により、同社が提供する求人サービス「バイトル」および「スポットバイトル」を活用し、地域の一次産業における人手不足の解消に取り組む。これにより、持続可能な社会の実現を目指す。
地域課題の深刻化
尾鷲市は、総面積の92%を山林が占める地域であり、年間降水量は約4,000mmと日本で最も多い地域の一つである。この特性を活かし、尾鷲市は古くから林業などの一次産業で栄えてきた。しかし、近年は人口減少や高齢化が進み、一次産業の労働力不足が深刻な問題となっている。特に林業は地域の経済基盤であり、その存続が危機に瀕している。
ディップは、こうした地域の課題に対して、同社の力強い求人サービスを通じて解決策を見出す。そして、地域の人々がしっかりとした雇用に繋がる機会を提供することに注力する。
結びつけられた二つのビジョン
ディップは、「Labor force solution company」をビジョンとして掲げ、4つの重要課題に基づいて事業を展開している。
1. 多様な就業機会の創出
2. 雇用ミスマッチの解消
3. 人材力・経済生産性の向上
4. 働きがいのある職場づくり
この理念に基づいた取り組みとして、尾鷲市との連携により、地域における持続的な人手創出を実現することが期待される。さらに、環境保全を念頭に置いた上で、気候変動への対応も強化していく。
尾鷲市での具体的な取り組み
今回の連携協定では、具体的な取り組みとして以下の点が挙げられている。
- - 「バイトル」および「スポットバイトル」のサービスを通じて、長期雇用に導くチャンスを創出
- - 多地域居住やワーケーションを促進し、新たな雇用を生む支援
これらの活動は、地域社会の持続可能な発展に寄与することを目指している。
社会貢献活動にも積極的
ディップは尾鷲市を企業版ふるさと納税の寄付先に選定しており、2024年には1,000万円の寄付を予定している。この資金は、持続可能な森林経営や海洋資源の保全のために活用される見込みだ。社会的な課題に対する責任を果たす姿勢が、地域との密接な関係を築き上げている。
NPOとの協働
さらに、ディップでは多様な働き方を提供するため、2023年10月からNPO団体との協働を開始した。これに伴い、これまでの人材サービス事業でのノウハウを活かし、個別の専門性をも無償で提供するプロボノ活動も行っている。このような取り組みは、社会全体の持続可能な発展に寄与するものである。
企業概要
ディップ株式会社は、求人情報サイトや転職支援サービスを展開し、労働市場における多様な課題の解決に努めている。設立は1997年で、現在は東京証券取引所のプライム市場に上場している。株式会社の理念として「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」を掲げ、持続可能な社会の実現に貢献している。
このような重層的な取り組みを進めることで、ディップは地域に新たな可能性をもたらし、より良い生活環境の実現を目指している。
ディップ株式会社の公式サイトで詳細を確認できます