特別公開で触れる歴史的空間
旧岩崎邸庭園では、2025年に開催される「東京建築祭」に合わせ、特別なイベントが行われます。5月24日(土)と25日(日)の2日間、普段は一般公開されていない撞球室が特別に解放されます。この撞球室は英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計され、日本でも希少なシャレー風の木造平屋建築です。
撞球室の魅力とは
撞球室は、その美しい木造の構造とともに、貴重な金唐革紙の壁紙や版木ロールが特徴。これらは明治時代の建材の使用例として、当時の技術を堪能することができます。特に、金唐革紙は高級な装飾材であり、歴史的価値が高いとされています。
また、特別公開では洋館前の芝生エリアにも立ち入ることができ、ヴィクトリアンタイルを外側から間近で観察することができる特典もあるため、建築のディテールをじっくり楽しむことができます。これほどの機会はなかなかないため、建築ファンや歴史に興味がある方には見逃せないイベントとなるでしょう。
開催情報
イベントの詳細は以下の通りです:
- - 公開日: 5月24日(土)10:00~17:00、25日(日)10:00~17:00(最終入場は閉園30分前)
- - 入場料: 撞球室の見学は無料ですが、別途入園料が必要です。
- - 特典: 「東京建築祭を見て来園」とのお申し出をいただいた方には、旧岩崎邸庭園オリジナルポストカード(非売品)がプレゼントされます。
建築祭の全体像は、5月17日から25日までの期間に行われる100以上のプログラムを通じて、普段入れない場所や新たなストーリーに触れることができます。また、待機列が閉場時間までに上限に達した場合、早めに入場を締め切ることがあるため、早めの来園をお勧めします。
旧岩崎邸庭園について
旧岩崎邸庭園は、国指定の重要文化財であり、明治29年に竣工されました。三菱財閥の創設者である岩崎彌太郎の長男、岩崎久彌の邸宅として利用されていた歴史もあり、広大な敷地に多くの建物が立っていましたが、現在はそのうちの3棟が残っています。ジョサイア・コンドル設計の洋館、撞球室、和館の大広間は特に訪れる価値があります。
アクセスと入園情報
旧岩崎邸庭園へのアクセスは以下の通り:
- - 東京メトロ千代田線 湯島駅下車(1番出口)から徒歩約3分
- - 東京メトロ銀座線 上野広小路駅下車(3番出口)から徒歩約10分
- - JR御徒町駅北口からは徒歩約15分です。
園の開園時間は9:00から17:00までで、入園料は一般400円、65歳以上は200円です。小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料で入園できます。駐車場は用意されていないため、公共交通機関を利用することをお勧めします。
皆さまのご来園をお待ちしております。詳細は公式ウェブサイトやSNSをチェックしてください。