韓国の自然と建築が融合した千の岩の造景
2025年11月15日から17日まで、渋谷のOZstudioで開催される写真展「千の岩を立てる ― 天に届く岩の造景群」では、韓国の山奥に築かれた壮大なランドスケープ作品が初めて公開されます。この展覧会は、全長約240メートル・高さ50メートルに及ぶ巨石群の壮大な造景を、写真を通じて紹介するものです。本展では、自然の逆境に立ち向かいながら形作られたこの庭園の魅力と、その開発過程のストーリーに触れることができます。
この庭園は、建築経験のない牧師によって設計され、1000年後に残ることを目指して自然石を素材に壮大なデザインが展開されています。約30年という長い期間をかけて造り続けられているこの場所は、まさに「生きたランドスケープ作品」と言えるでしょう。特に注目すべきは、中心に位置する岩の造景で、岩を縦に積み上げるという挑戦がなされており、そのユニークな形態には普遍的なテーマが込められています。それは、私たちが人生で何を積み、何を後世に残すのかという問いかけです。
近年、デジタルデバイスの普及に伴い、「スマホ認知症」といった問題も浮上しています。このような背景からか、近年では自然に回帰しようとする動きが若者の間で流行しています。米国のIT企業においても、人々が自然と関わることができるようなオフィス空間を作る試みが進められています。さらに、建築の分野でも自然と人工との境界を越えた作品が注目されています。直島の地中美術館や、杉本博司による江之浦測候所、James TurrellのRoden Craterなど、これらはそれぞれ異なる方法で自然を取り入れた建築物です。
本展の主催者である月明芸術会は、独自の芸術的視点から韓国の月明洞地域を研究しています。この地域には、他に類を見ない規模の岩の造景作品群が存在し、建築や美術、自然に関する写真展やシンポジウムを通じて文化芸術の振興に寄与しています。今回の写真展では、観客が実際に足を運び、写真を鑑賞した後には森林ガイドによる体験型トークイベントも行われます。このイベントでは、渋谷の街を歩きながら新たな視点で自然を見る方法を学ぶことができ、再度展覧会に戻った際には、自分の鑑賞の視点がどのように変わったのかを体感できる貴重な機会です。
展覧会詳細
- - 会場: OZstudio 渋谷東 (東京都渋谷区東1-25-5 フィルパーク渋谷東3F)
- - 会期:
- 2025年11月15日(土) 10:00~18:30
- 2025年11月16日(日) 14:00~18:30
- 2025年11月17日(月) 9:00~18:00
- 写真展(一般 850円)
- 写真展+専門ガイドによる解説付き(1,000円)
- 写真展+森林ガイドによる体験型トークイベント(1,250円)
公式サイト
千の岩の造景写真展特設サイト
この展覧会は、地球規模での自然と人間の関わりを考える貴重な機会です。渋谷で新たな視点から自然の美しさと、その背景にある哲学を感じてみませんか?