三菱電機、環境への取り組みでCDPから7回目の最高評価を達成

三菱電機がCDP認定で持続可能な未来へ

最近、三菱電機が国際的な非政府団体CDPから『気候変動』と『水セキュリティ』分野において最高評価を受けたことが発表されました。これは、環境への取り組みが認められ、2016年以降7回目の評価となり、さらには2年連続で2分野同時の最高評価を獲得したことになります。これにより、同社の持続可能性への取り組みがさらに注目されていることがわかります。

サステナビリティの実現に向けた取り組み

三菱電機は、サステナビリティを経営の核とし、『環境ビジョン2050』に基づいて、2030年度までに工場やオフィスからの温室効果ガス排出量を実質ゼロを目指すとしています。さらに、2050年度までには全サプライチェーンにおいて同様の目標を掲げています。これに伴い、『環境計画2025』を策定し、温室効果ガス削減目標の更新や、カーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーに向けた新しい目標を設定しています。

これにより、三菱電機はさまざまな取り組みを通じて、持続可能な社会を実現することを目指しています。以下に具体的な施策を紹介します。

気候変動に対する具体策

1. 温室効果ガス排出削減目標の策定
『環境計画2025』の中で、2030年に向けた温室効果ガス排出削減目標を更新し、SBTイニシアチブ1.5℃目標認定を取得しました。

2. バリューチェーン全体での削減
設計から廃棄に至るまでのプロセスで排出削減を推進しています。これにより、2050年には実質ゼロを目指すことを正式に公表しました。

3. 再生可能エネルギーの導入
分散電源や蓄電池の最適化、高効率送電システムの導入を行い、再生可能エネルギーの利用を促進しています。

4. 省エネ・低消費電力製品の推進
高効率機器やIoT技術をプラットフォームに、新しい省エネ技術の開発も進めています。

水セキュリティに関する対策

1. 水使用の把握と管理
Aqueduct Water Risk Atlasなどを活用し、国内外での水リスクの分析を行い、高リスク拠点での水使用量の削減目標を設定しました。

2. 節水と再利用の推進
節水だけでなく、水の再利用を推進し、環境負荷の低減を図っています。

3. 革新的な浄水技術の開発
オゾン技術を用いた浄水システムを開発し、工場や公共施設に供給しています。

企業としての地位

CDPは700以上の機関投資家から支持を受ける国際的なNGOで、企業や都市の環境への取り組みを評価しています。三菱電機の今回の成功は、単なる評価の獲得に留まらず、地球環境に向けた意志を示す大きな一歩です。

10月には、世界で24,000以上の組織がCDPに回答し、正確な地球環境の安定に向けた取り組みを可視化しています。この背景の中、三菱電機は持続可能性の実現に向けたリーダーシップを更に強化しています。