キリンホールディングス株式会社は、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」を通じて、株式会社tacomsに出資したことを発表しました。tacoms社は、飲食企業向けのDXソリューションを提供するスタートアップ企業です。
同社が提供する「Camel」は、デリバリーやテイクアウトなどの中食サービスを提供する飲食企業のオペレーションを効率化するサービスです。注文を一元管理し、店舗側の一連の業務を簡潔化することで、デリバリー事業の参入や店舗オペレーションの改善を支援します。
近年、生活環境の変化や食の多様化により、中食のニーズは高まっています。tacoms社のサービスは、こうしたニーズに応えるとともに、飲食企業の売上拡大に貢献することで、人々の食生活を豊かにする役割を担っています。
キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」において、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指しています。今回の出資は、このビジョン実現に向けた取り組みの一環であり、tacoms社との連携を通じて、中食を通じた健やかで豊かな食生活の推進を目指しています。
tacoms社は、今後、飲食企業独自のテイクアウト・デリバリーWeb注文サイト(モバイルオーダー)をノーコードで立ち上げ可能な「Camel Order」のリリースを含め、飲食企業のオンライン注文オペレーション・CRMをトータルで支援するマルチプロダクト戦略の推進を目指しています。
キリングループは、今後もヘルスサイエンス関連の先端技術や顧客体験の向上を実現するソリューションなどを対象とした、革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業への投資を積極的に行っていく予定です。