岡山の家庭医療プログラム
2025-05-02 15:33:26

家庭医療・総合診療専門医を育成する岡山の革新的プログラム

地域密着の家庭医療・総合診療専門医育成プログラム



岡山県津山市に位置する岡山家庭医療センターは、地域医療の発展を目指し、家庭医療・総合診療専門医を育成するための革新的な研修プログラムを展開しています。このプログラムには、高齢化社会や医療の地域格差が進行する現代において、家族志向のケアを提供できる頼りになる医師の育成が求められているという背景があります。これに応える形で新たに2026年度の専攻医の募集が発表されました。

育成するのは「心やさしい」家庭医



本プログラムの理念として掲げられているのは、「心やさしく、頼りになる家庭医療・総合診療専門医を育てる」というもので、患者やその家族の背景を理解し、共感を持った医療を提供する能力が重視されています。この理念に基づき、研修を受けた医師は、日本専門医機構認定の総合診療専門医と日本プライマリ・ケア連合学会認定新・家庭医療専門医の資格を取得することが可能です。4年間の研修を経て、質の高いプライマリ・ケアを展開する力を養うことができます。

実践的な特徴



プログラムの特徴は大きく分けて以下の3つです。
1. 地域医療の流れを体験:診療所、小病院、三次救急を行き来することで、実際の医療現場を体験します。
2. 心理社会的背景への理解:生物心理社会モデルに基づいた教育を通じて、患者の心理的な側面にも配慮した医療を学びます。
3. 家族志向のケアの習得:診療を通して、家族のニーズや背景を理解した上で、指導できる医師へと成長します。

また、研修環境は充実しており、個別面談やメンター制度、定期的なレジデント会議が行われ、遠隔地からでもTV会議を通じて学びを深めることが可能です。

指導医の熱いメッセージ



プログラム責任者の松下 明 医師は、地域の患者さんの困り事に役立てる医師として成長してほしいと語ります。診療だけでなく、医療と生活を結びつける力を磨くことができる研修が待っています。

指導医の辻川 衆宏 医師は、豊かな自然環境で、多様な症例を経験できることを強調。外来から在宅医療まで、幅広いスキルを身につけることが期待されています。大門 友博 医師は、地域でよく見られる疾患に対応できるよう、家庭医療の本質を学ぶ大切さを伝えています。

研修コースと自由度



研修にはAコースとBコースが用意されており、Aコースでは津山市・奈義町・美作市に特化した地域完結型の高密度研修が行われます。Bコースでは、岡山県全域を舞台に自由度の高いカリキュラムが設計されており、研究活動とも両立可能です。

また、地域健康プロジェクトや教育活動、研究活動にも参加でき、「地域とともに学び、地域に還元する」ことを重視した研修が展開されています。

説明会と見学について



2026年度専攻医の募集開始に合わせて、プログラム説明会が開催されます。専門研修プログラムに関心がある医学生や初期研修医を対象に、オンライン形式で参加可能です。

開催日程は以下の通り。
  • - 2025年5月18日(土)
  • - 2025年6月15日(土)
  • - 2025年7月14日(土)

内容にはプログラムの紹介、専攻医・指導医との懇談、質疑応答が含まれ、特別講義として松下医師による「行動科学」のミニレクチャーもあります。見学やオンライン個別相談も受付中で、実際の診療や研修環境を直接体験する機会です。

詳しくは、社会医療法人清風會岡山家庭医療センターのHPをご覧ください。医療の未来を担う家庭医療・総合診療専門医の育成に興味のある方は、ぜひ参加してみてください。


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会社情報

会社名
社会医療法人清風會
住所
岡山県津山市日本原352
電話番号
0868-36-3311

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