MPアグロ、シグニホールディングスの全株式を取得し新たな市場開拓へ

MPアグロがシグニホールディングスを完全子会社化

2025年9月19日、MPアグロ株式会社は、シグニホールディングス株式会社の全株式を取得する契約を締結しました。この決定により、MPアグロはシグニホールディングスの傘下にあるシグニ株式会社を完全子会社化することになります。

シグニホールディングスとシグニの紹介

シグニホールディングスは、動物病院向けの電子商取引（EC）事業を展開しており、1994年の創業以来30年以上の歴史を有しています。同社は、医薬品メーカーや医療材料メーカーから製品を仕入れ、動物病院やコンパニオンアニマルオーナーに向けて販売しています。具体的には、業務効率化や経費削減支援などのサービスも提供しており、売上の約9割をECサイトからの物品販売が占めています。さらに、2023年からは独自の有料会員制度「シグニプラス」を導入し、収益性と成長性を高めています。

MPアグロの戦略

MPアグロは、メディパルグループの一員としてアグロ・フーズ領域の拡大を目指しています。シグニを傘下に持つことで、全国の動物病院ネットワークをカバーし、両社の強みを活かしたシナジーを生み出します。これにより、EC販路の拡大やコンパニオンアニマル関連商品の市場開拓がより迅速に実現されることが期待されています。

両社の談話

MPアグロの代表取締役社長である一柳𠮷孝氏は、この取り組みの重要性について「シグニと共に、動物たちの健やかな成長への貢献に向け、さらなるチャレンジをスタートできることを大変嬉しく思います」とコメントしました。

一方、シグニの代表取締役社長である原克義氏も「当社は、動物病院向け医療品EC事業の拡大や新規事業の開発に取り組んでおり、MPアグロとの統合によりお客様への提供価値をさらに向上させます」と語り、両社の協力に期待を寄せました。

今後の見通し

契約締結日は2025年9月19日、株式取得実行日は同年12月19日を予定しています。この株式取得が実行された場合、MPアグロの業績には軽微な影響が予想されています。
今後、MPアグロはシグニを利用し、動物医療分野の発展に貢献していく構えです。シグニのネットワークとMPアグロの営業力が融合することで、新たなビジネスチャンスが生まれることでしょう。