新たなファッションブランド誕生
2024-09-19 14:16:41

三姉妹が手掛ける新たなインクルーシブファッションブランドYEWBERRY誕生の背景

新しいファッションブランド、YEWBERRYが誕生しました。株式会社ノーティカルが、三姉妹が運営するアパレル会社Ku-s’と連携し、障がい者の声を反映したファッションを生み出すプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、ただのビジネスではなく、障がい者が抱えるファッションの悩みに対する解決策を提供することを目指しています。

YEWBERRYの設立にあたって、まず注目したのは特別な服ではなく、“少しの配慮”が求められているという当事者の意見でした。先日、NPO法人アイ・コラボレーション神戸の理事長である板垣氏と相談し、実際の障がいを持つ方から直接ファッションについての意見を伺う機会を得ました。その会話の中で、「必要とされているのは特別な施設や服ではない」との考えが強まりました。

Ku-s’の店舗では、幅広い世代の顧客が来店します。年齢が進むにつれて体型の変化や可動域が制限されてくるため、動きやすいファッションへのニーズが高まります。これに対応するために、Ku-s’はミセス向けファッションのOEM事業を行い、さまざまな年齢や体型の方に合った服作りのノウハウを持っていました。

そして、三姉妹が自らオリジナルブランドを立ち上げるという考えが芽生えました。彼女たちの才能や人柄、周囲への影響力を考慮し、Ku-s’とノーティカルはパートナーとして密に連携し、この新しいブランドを築いていくことにしました。

開発にはインクルーシブデザインの考え方を取り入れ、高齢者や障がい者、外国人など、さまざまなマイノリティの意見を東京や大阪で取り入れた試作を重ねました。O-TEX2025大阪ビジネスチャンス獲得プロジェクトの展示会活用プログラムにも応募し、資金の確保にも成功しました。

試作の結果、一枚着られるカメレオンシアートップスや、着脱が容易なマグネットボタンを採用したサロペット、立ち姿も座った姿も美しく見えるマーメイドスカートなど、バリエーション豊かで機能的な服が完成しました。このファッションは年齢や体型、障がいがあるかどうかにかかわらず、誰もが楽しめるデザインとなっています。

ブランド名であるYEWBERRYは、3姉妹がそれぞれの強みを活かし全力で支援し合いながら育てていくプロジェクトの象徴です。彼女たちは、ファッション業界での変化の速さに挑みながらも、長く着られる洋服を作ることにこだわっています。大切なのは、ただ商品を販売することではなく、顧客との対話を通じて絆を深めることです。

今後の展望として、YEWBERRYは2024年9月25日から27日まで開催される「ライフスタイルWeek関西」に出展することが決まっています。この展示会では、より多くの人々にYEWBERRYの魅力を発信し、障がい者を含むすべての人々が自信を持っておしゃれを楽しむことができる社会の実現を目指します。さらに、Ku-s’代表の高山方肖氏は大阪工業大学で行われるデザイン論の授業で講義を行い、インクルーシブデザインの重要性を広めていくことにも取り組んでいます。

このプロジェクトは、ただ良い商品を作るだけでなく、ファッションを通じて社会を変えていく力を秘めています。障がい者の方々や年齢を重ねた方々もおしゃれを楽しめる、そんな世界を一緒に育んでいくことがYEWBERRYの目指すところです。今後、地域のイベントや展示会に積極的に参加し、さらに多くの人々にこの取り組みを知ってもらう機会を作っていくでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ノーティカル
住所
兵庫県神戸市垂水区西舞子2-10-22-203
電話番号

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