アキュルナがナノキャリアと提携し新たな医薬開発へと前進

アキュルナ株式会社がナノキャリアとの提携を発表

アキュルナ株式会社（代表取締役渡邉温子）は、2023年3月16日にナノキャリア株式会社との新たな提携を発表しました。今回の契約により、アキュルナはナノキャリアから全世界における特許の再実施権を取得し、独占的実施許諾契約を締結しました。これにより、同社は画期的な核酸医薬DDS技術の創薬への応用をさらに推進することが期待されています。

提携の背景

アキュルナは、ナノキャリアとの資本提携を通じて、産学連携による新たな医療技術の研究開発を進めることを目指しています。この提携には、ナノキャリアと共同で運営する株式会社ファストトラックイニシアティブも関与しており、出資を受ける形で事業を進めていくことが決定されています。

アキュルナの事業内容

アキュルナは、薬物送達システムを用いた核酸医薬品などの研究開発に注力しており、社会実装へ向けて急速に活動を展開しています。特に、ナノキャリアが提供する先進的な医療技術と自社の研究が結びつくことで、より効果的な新薬の創出が期待されます。

本社は東京都文京区に位置し、2015年12月に設立されたアキュルナは、今後の成長を見据えながら、医療分野での革新を目指しています。

ナノキャリアとは

ナノキャリア株式会社は、東京大学の片岡一則教授と東京女子医科大学の岡野光夫教授によって設立された企業で、ミセル化ナノ粒子技術を基盤としたDDS（ドラッグデリバリーシステム）技術を用いて新しい医薬品の開発を行っています。特に、がん領域での新薬開発に注力しており、多くの臨床試験を世界中で実施中です。

このように、ナノキャリアの技術を活用することで、アキュルナはより革新的な医薬品の開発に繋がるとともに、患者の العلاج（治療）に直結する新たな可能性が広がります。