株式会社カーボンクライオキャプチャーが資金調達
株式会社カーボンクライオキャプチャーは、茨城県つくば市を本社とするCO₂回収プラントの設計・開発・販売を行っている企業です。このたび、同社はインキュベイトファンド株式会社から6,000万円の資金調達を実施しました。この資金は、同社が独自に開発したゴム系のCO₂吸収材を使用した商用プラントの建設や、さらなる事業拡大を目指す人材の採用を加速するために利用される予定です。
背景
近年、世界的に脱炭素化が進み、CO₂排出の削減は産業界全体にとって急務となっています。特に、天然ガス開発や水素製造プロセスなどでは高濃度のCO₂が発生し、その回収技術が強く求められています。株式会社カーボンクライオキャプチャーは、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)の技術を活用し、高効率かつ低コストでCO₂を回収する技術を開発しています。
事業紹介
同社の技術は、従来の方法では取り扱いが難しかった高濃度のCO₂を扱うことができる革新的なものです。これにより、多くの産業においてCO₂を回収し、それを再利用することが可能になります。特に、経済的に困難とされていた天然ガス田の開発を促進する可能性を秘めており、今後の市場拡大に寄与することが期待されています。
資金調達の目的
今回の資金調達により、株式会社カーボンクライオキャプチャーは以下の取り組みを加速します:
1. 実証プラントの設計や製造、運用を開始し、さらなる技術の検証を行います。
2. 国内外のエネルギー企業や化学企業、バイオガス企業と共同での実証プロジェクトを進めます。
3. エンジニアや経営人材の採用を強化し、会社の成長に寄与します。
投資家のコメント
出資を行ったインキュベイトファンドの代表パートナー、村田祐介氏は、「今回のプロジェクトを通じて、天然ガス開発における大きなエネルギー産業の変革に関わることができ、新しい挑戦に対する期待感を抱いている」と語りました。
アソシエイトの岩崎遼登氏も、「NIMSの技術が持つ重要性を踏まえ、日本のエネルギー戦略に寄与することを目指す」と述べ、プロジェクトの意義を強調しました。
今後の展望
株式会社カーボンクライオキャプチャーは、2025年度には南九州地区に初の商用プラントを建設し、高純度のCO₂製造を目指します。そして、国内での中型プラントの設立やバイオベースの高純度CO₂利用の拡大を図ります。さらには、海外での事業展開やカーボンクレジット市場への参入も視野に入れています。
創業メンバー
代表取締役の一ノ瀬泉氏は、国際的に評価される分離技術やポリマープロセス技術の研究者であり、その豊富な経験が企業の基盤を支えています。彼は、日本を代表する研究機関における経験を通じて、株式会社カーボンクライオキャプチャーを牽引しています。
採用情報
事業の拡大に伴い、同社では研究開発エンジニアやプラント設計技術者、事業開発担当者など、多様なポジションでの求人を強化しています。特に、優秀なチームメンバーを求めており、大きな挑戦をしたい方々の応募を心よりお待ちしております。
お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせは、下記の連絡先までどうぞ:
担当:酒井・井上・一ノ瀬
E-Mail:
[email protected]
株式会社カーボンクライオキャプチャー
所在地:茨城県つくば市竹園一丁目6番地2・901-405
設立:2024年11月1日
事業内容:CO₂回収プラントの設計・開発・販売
HP:https://carbon-cc.com