トヨタテクニカルディベロップメントの育児支援
愛知県豊田市に本社を構えるトヨタテクニカルディベロップメント株式会社が、育児と仕事の両立を支援する取り組みを進めている。この会社は、2022年に「『育児と仕事の両得』宣言」、2023年には「男性育休100%宣言」を発表。これにより、男女ともに育児休業取得率が2年連続で100%を達成し、その取り組みが厚生労働大臣から「くるみんプラス」の認定を受ける結果につながった。
育児と仕事の両立支援の取り組み
トヨタテクニカルディベロップメントの育児支援施策には、様々な取り組みがある。まず注目されるのが「ファミリーコワーキング」という制度。これは、従業員が5歳以上の子どもを連れて出勤でき、子どもの近くで仕事をすることが可能になるもので、特に祝日や学校の長期休みに開催される。
社員には、社内イントラネットを通じて育児・仕事の制度に関する情報を提供するガイドブックも用意されている。これにより、育児に関する心構えや、社内外の制度についての理解を促進している。さらに、特別有給休暇も設けられており、妊娠中の従業員やそのパートナーが妊婦検診に利用できる「プレ子育てサポート休暇」や、3歳以下の子どもを持つ従業員のための「子育てサポート休暇」が用意されている。
「ハッピーベビー休暇」という制度は、子どもが誕生した男性従業員や養子を迎えた従業員が対象で、最大20日間の休暇を取得できる。このように多様な育児支援が整備されていることが特徴的である。
復職支援の取り組み
また、育児休業を取得した後の復職支援にも力を入れている。育休復職プログラムを導入し、産休や育休前後に本人・職場上司・人事が面談を行い、スムーズな復職を支援する取り組みも行っている。これにより、復職後のキャリア形成も手厚くサポートしている。
これまでの育児休業の取得者数は、2024年度は男性26名、女性12名とともに100%の取得率を示しており、2023年度と2022年度でも同様に高い水準が続いている。このデータからも見て取れる通り、企業全体が育児支援に対する理解を深め、実践に移していることが分かる。
不妊治療との両立支援
トヨタテクニカルディベロップメントでは、不妊治療においてもサポートを行っている。「ケア休暇」という特別有給休暇を導入し、全従業員を対象にしたe-Learningによって不妊治療に対する理解を促進している。これにより、従業員が抱える多様な悩みや育児・仕事に関連する課題に対して、積極的な支援を実施している。
結論
トヨタテクニカルディベロップメントは、育児と仕事の両立支援において先進的な取り組みを行い、社員全体がイキイキと働ける環境を整えている。これにより、育児も仕事も楽しむことができ、多様な人財が活躍できる職場を目指している。今後も、ますますの取り組みが期待される。
株式会社概要:
- - 設立: 2006年4月
- - 所在地: 愛知県豊田市花本町井前1番地9
- - 代表者: 香川 佳之
- - 事業内容: IP(知的財産)事業及び測定機器の開発など
- - 株主: トヨタ自動車株式会社 100%
- - URL: トヨタテクニカルディベロップメント