富山県が挑む食品ロス削減の新たな一歩
富山県では、家庭内での食品ロス削減を目指す取り組みとして、新しいキャラクターを発表しました。このプロジェクトの一環で、特に若い世代に向けた普及啓発活動を強化する目的があります。
取り組みの背景
「富山県食品ロス削減推進計画」は、令和2年から令和11年までの計画として、2030年までに県民一人当たりの食品ロス発生量を半減、また食品ロス削減に関与する人の割合を90%以上にすることを目指しています。2023年度の調査では、若い世代の食品ロス問題に対する関心が低いことが判明し、これを受けてデジタルツールを用いた趣向を凝らした啓発活動が必要だとの認識が広まりました。
新キャラクターの誕生
今回発表された新キャラクターは、富山県在住のイラストレーター、ミヤサカカズヒデさんが手掛けています。県民からの名称応募もあり、371件の中から選ばれた5つのキャラクターが登場しました。これらのキャラクターは、食品に関連したテーマを持ち、それぞれの特徴を活かした名前が付けられました。
- - コンポちゃん:生ごみのごみ箱をイメージ
- - トマとマト:ミニトマトをイメージ
- - たましゃん:たまごをイメージ
- - ミー富(と)ん:お肉をイメージ
- - ぴーころ:ピーマンをイメージ
県民投票を経て、これらの名称が決定したことも話題を呼んでいます。
啓発動画の配信開始
さらに、これらのキャラクターを用いた啓発動画も配信開始されました。第一弾の動画は、子育て世帯をターゲットにした「食品保存あれこれ編」であり、毎日の生活の中での食品ロスの実態を描写し、意識の変化を促す内容となっています。冷蔵庫内での食材の無駄を減らすための工夫や、簡単にできる冷凍保存方法の紹介も含まれており、視聴者に行動を促すメッセージが込められています。
この動画は特設ウェブサイトで閲覧可能で、今後は若者や共働き世帯を対象とした動画も制作予定です。これらの情報は定期的に更新され、幅広い世代に食品ロス削減に対する理解を深めていくことが期待されています。
今後のスケジュール
今後、富山県では以下のスケジュールで新たな取り組みを展開する予定です。
- - 令和6年9月上旬:SNSスタンプや資材の作成・配布、デジタル広告を通じた周知
- - 令和6年9月中旬:若者や共働き世帯向け動画の配信、ウェブサイト情報の更新
- - 令和6年10月:各種イベントでの展開予定
富山県が今後も進めるこの食品ロス削減プロジェクトに注目が集まりそうです。