アパレル業界の未来を変える！メリノウールのサステナブルファッション

真のサステナブルファッションの実現に向けて

アパレル業界における環境問題は、私たち日常生活においても無視できない重要なテーマです。その中で、従来の石油由来の合成繊維による大量生産・大量廃棄が引き起こす懸念が大きくクローズアップされています。これを受け、ある新たなブランドが立ち上がり、クラウドファンディングを通じて、環境に優しいメリノウールを使用したファッションの普及を目指しています。

環境問題の真実

私たちが普段着ているポリエステルやアクリルといった合成繊維は、価格が安く普及していますが、その背後に環境負荷が各種あります。これらの素材は、廃棄されると自然に還ることができず、土に埋められる運命を辿ります。また、洗濯時にはマイクロプラスティックを放出し、海洋汚染を引き起こすことも明らかです。

一方、ファッション業界は、持続可能な素材への転換が求められていますが、多くの場合、ハンガーや包装素材のリサイクル程度の取り組みに留まっています。このような状況の中、世界では「脱プラ」や「脱レザー」の動きが広がっていますが、日本のファッション業界は置き去りにされているのが現実です。

メリノウールの利点

新ブランドは、メリノウールを使用した製品の提供を行い、天然素材の優れた特性を生かしています。メリノウールは生分解性があり、自然の中で土にも還ることができ、土壌の質を向上させる効果もあります。さらに、古代メソポタミア文明にまで遡る歴史があり、自然環境と共生する存在です。ブランドは、動物愛護の観点からも、厳選されたニュージーランドのメリノを使用し、イタリアの信頼できる生地メーカーで生産しています。

私が代表を務めるREDA社は、環境への影響を軽減するために、創業以来20年以上にわたり努力をしてきました。例えば、ソーラーパネルを備えた工場ではエコエネルギーを使用し、大規模な浄水施設で工業廃水を徹底的にろ過することで、環境保護に貢献しています。このような背景から、REDA社はB-CORP認証を取得し、社会的責任を果たす企業として認められています。

クラウドファンディングの取り組み

新ブランドのクラウドファンディングプロジェクトは、ただの販売ではなく、受注生産方式を採用することで無駄を省きます。収益の一部は横浜市の環境保全基金に寄付され、サステナブルファッションの教育に役立てられます。これにより、より多くの人々に環境問題について理解を深めてもらうことを目的としています。

認識の乏しさ

2021年12月に実施された意識調査では、環境汚染に対する関心が高まっている半面、実際に環境に配慮していると回答した人はわずか6%という結果が出ました。このように、認識と行動の間には大きなギャップがあります。持続可能なファッションを選ぶことが、私たち自身の選択肢の中に、どのように組み込まれるのかが、今後の課題となるでしょう。

未来への選択

私たちのファッション選びが、環境へ与える影響を再認識し、より良い選択ができるように教育と啓発活動を続けます。私たちの地球が直面している問題についてしっかりと考えて行動することが、これからのファッション業界の未来を形作るのです。これからのファッションは、環境に優しく、誰もが幸せになれるものであるべきです。ぜひ、私たちの活動について知っていただき、ともに未来を考えていただければと思います。