アーティストWAKANAの個展「i c m y」
NPO青山デザインフォーラムが主催する「ADF Art Gallery Project」の第44弾として、アーティストWAKANAの個展「i c m y」が2026年6月22日から7月6日まで、東京・南青山にあるGARDE Galleryにて開催されます。本展は、時間の流れによる感情や人との関係の変化をテーマに制作しているWAKANAが新作をお披露目する機会です。
特に注目したいのが、展示のタイトル「i c m y」です。これは“揺るがない色”を意味し、三原色であるシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)が持つ特異性と、さまざまな色を生み出す力を象徴しています。WAKANAは、この三原色の特性を人間の存在に重ね合わせ、個々の独立性と共存の重要性を問いかけています。
人は他者との関わりの中で生きており、他者の価値観や思考が自分に影響を与えます。その結果として新たな景色や可能性が見出される一方、周囲に合わせているうちに本来の自分を見失うことも少なくありません。WAKANAは、「私」と「三原色」の関係を対等に捉え、絵具の質感やカラー表現を通じて、色の純度について探求を続けています。
WAKANAは1998年に神奈川県茅ヶ崎市で生まれ、2022年から作家としての活動をスタートしました。彼女の作品は、表現しきれず心の奥に沈んでいた感情が時と共に少しずつ風化する様子を描くものであり、感情は時に抑圧され、そして時間が経つ中でその存在を再認識することになります。特に、彼女の作品は人間関係の複雑さを反映しており、他者とのつながりがもたらす支えと葛藤を同時に探ることがテーマです。
本展では、時間の流れと心の動きの交差する瞬間に焦点を当て、多様な人間関係の距離感を風船に例えて表現します。風船はその形状から、他の風船との関係性によって異なる色や影を生み出すため、これは人間関係の象徴とも言えるでしょう。WAKANAは、隣にある風船との関係性が作品にいかに変化を与えるかを観察し、それを描く過程を大切にしています。
個展は6月22日、月曜日の午後6時から8時までオープニングレセプションが行われ、参加は自由です。また、展覧会は11時から18時までの時間で公開され、最終日は17時までとなりますのでお見逃しなく。開催場所のGARDE Galleryは、東京都港区南青山に位置し、休廊日は日曜日と祝祭日です。
この展示を機に、WAKANAが提起する心と時間、感情の関わり方について再考し、その表現に触れる良い機会となります。アートの中に人間関係の真理を見ることができるこの個展、ぜひ足を運んでみてください。