IIJグループ、国内法人向けStarlinkサービスを本格展開へ

IIJグループ、国内法人向けにStarlinkのサービスを開始

株式会社インターネットイニシアティブ（以下、IIJ）とその子会社である株式会社IIJエンジニアリング（以下、IIJ-EG）は、2025年12月にSpaceXの「Starlink」の国内サービスを始めると発表しました。これにより、悪天候や災害時でも通信が困難な地域でのインターネット接続が期待できるようになります。

Starlinkは低軌道を利用した衛星通信サービスで、特に地上のネットワークが利用しづらいエリアや災害時に優れた性能を発揮します。世界中で利用者が増加している中、IIJグループでもその需要に応える形で、本サービスを導入することに決めました。特に、インドネシアにおいては今年7月からサービス展開が始まっており、今回の日本国内での展開はその成功に続くものとなります。

IIJは、既存の有線またはモバイルサービスに加え、山間部や海上、イベントでの短期利用など、さまざまな用途に対応したサービスを提供する予定です。これにより、急な通信需要にも柔軟に応えられる体制が整います。さらに、Starlinkの設置工事や無線LANの導入、そしてStarlinkを介したVPN環境の構築まで、幅広いITサービスもワンストップで提供します。

Starlinkの特長

Starlinkは、世界初の低軌道衛星コンステレーションを活用したインターネットサービスです。高速かつ低遅延の通信を実現しており、ストリーミングやオンラインゲーム、大規模なビデオ通話といった高負荷な通信にも対応可能です。SpaceX社が設計・運用しており、宇宙開発における豊富な経験をもとに、世界最先端のブロードバンドインターネットシステムを構築しています。

IIJとIIJ-EGは、これを機に国内外のニーズに応じたサービス展開を進めていく方針であり、今後はアメリカ、イギリス、ドイツなどの拠点でも順次対応を図る予定です。国際的なビジネス環境においても、新しい通信手段としてのStarlinkのメリットを最大限に活かし、企業ユーザーに貢献していくことを目指しています。